2日連続で新規陽性者2000人超 沖縄県
- 2022/7/7
- 新型コロナ・医療
新型コロナウイルスの新規陽性者が2日連続して2000人を超えるなど感染状況が悪化している沖縄県で6日、池田竹州副知事が県庁で会見し、改めて感染対策の徹底とワクチン接種の促進を訴えた。県は「感染増加の勢いが強まっている」としており、病床使用率が上昇を続け、さらに医療状況が悪化した場合には「コロナ警報」の発令など対策を強化するとした。
沖縄では、ゴールデンウイーク後に感染が拡大。その後、いったんは状況が改善したものの、6月下旬からは新規陽性者数が増加傾向にあった。直近1週間の新規陽性者数(人口10万人当たり)は6日時点で全国ワーストの727人となり、全国平均の135人を大幅に上回っている。
コロナ対応病床使用率も、県全体で48.2%まで上昇した。コロナ対応以外の病床使用率も97.2%に達しているほか、医療従事者の休職者数も400人以上となり、医療現場の厳しさが増しているという。
副知事の会見に同席した、糸数公保健医療部長は、県内で新規陽性者が増加している要因について「大きなイベントはないが、各地でさまざまなイベントが毎週行われており、接触の機会につながった」との認識を示した。
同日の会見では、県民の会食に向けて県が行っていた「4人以下・2時間以内」の要請が6月下旬に解除されたことが、今回の感染増につながった可能性があるかについても、記者団から質問が出た。
これに対し、池田副知事は「今、感染の拡大は20歳未満が主流になっていることが特徴だ。飲食店による感染もあるが、そこが主流にはなっていないと考えている」と述べた。
また、「飲食店に、ただちに行動制限をかけても、大きな効果が得られるかは、現時点では確かではない」として、飲食店への制限については慎重な姿勢を示した。
沖縄では、玉城デニー知事も6月28日にPCR検査で新型コロナの陽性が確認されている。池田副知事によると、玉城知事の症状は改善して先週末からは平常とほぼ変わらない状況という。玉城知事の公務復帰は、現状では8日となる見通し。
(記事・写真・図 宮古毎日新聞)
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