沖縄県内各大学長が相次いでメッセージ ウクライナの平和求めて

 
沖縄国際大学(同大学HPより)

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、沖縄県内の各大学が平和的解決を求めて、HP上で相次いで学長メッセージを掲載している。7日の名桜大学を皮切りに、10日までに5大学が掲載した。

「住民の4分の1が犠牲になった沖縄の大学として」

 メッセージを掲載しているのは公開順に、名桜大学、沖縄キリスト教学院大学・短期大学、琉球大学、沖縄国際大学、沖縄大学。

 名桜大学の砂川昌範学長は「平和を破壊し、武力によって一方的に現状変更を行おうとするロシアの軍事行動を我々は決して許しません」と対話での解決を求め、さらに「ウクライナであろうとロシアであろうと、平和を願う多くの人々は深く傷ついています。国内でも留学生をはじめとして両国出身の人々が生活しています。彼ら彼女らが一日でも早く平穏を取り戻すことを願います」と綴った。

 沖縄キリスト教学院大学・短期大学の金永秀学長は「緊急声明」として「かつての大戦で住民の四分の一以上が犠牲となった沖縄に在る大学として、ロシア軍のウクライナに対するすべての武力行使の即時停止と撤退を訴えます」と求めた他、ロシアのプーチン大統領に対しては「身勝手な主張は、『ナチス』をはじめとした侵略者達の常套手段と変わりません」と痛烈に批判。日本国内でも核兵器の共有について議論が起こっていることに触れ「南西諸島の軍備強化の動きが加速することを憂慮します」とした。

琉球大学(同理学部HPより)

 琉球大学の西田睦学長は「昨今のウクライナを巡る情況の一日も早い平和的解決を強く求めます」、沖縄大学の盛口満学長は「今回のロシアによるウクライナ侵略に強く反対いたします。即時停戦と平和の回復を心から願います」と表明した。

 沖縄国際大学の前津榮健理事長・学長は「世界の多数の国々が懸念を表明する中、ロシアによる一方的な力によるウクライナ侵攻に憤りを強く感じます」とした上で「これらの暴挙による侵攻の即時停止と平和的解決を強く求めます」と呼びかけた。

 各大学の学長メッセージ全文は以下より。

 名桜大学沖縄キリスト教学院大学・短期大学琉球大学沖縄国際大学沖縄大学


長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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