漂着軽石を赤土に混ぜてもレタス育つ 沖縄美ら島財団調査

 

 一般財団法人沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)はこのほど、昨年10月から沖縄県内の海岸に漂着している軽石について、農業資材として活用できる可能性が示されたという調査結果を発表した。赤土(国頭マージ)に対して軽石をそれぞれ25%、50%を配合してリーフレタスを栽培した結果、赤土単体で栽培した場合とほぼ同じ収穫量があった。

 調査は昨年11月29日から12月27日の28日間で行われた。軽石は、脱塩処理のため流水に48時間さらしたものと、脱塩処理を施してないものの2種類を使った。その結果、脱塩の有無に関わらず、赤土と軽石を混ぜてリーフレタスを栽培しても、生育には有意な影響が見られなかった。

沖縄美ら島財団プレスリリースより

 同財団は「鉢物での園芸利用に軽石を活用できることが分かった」と結論付けている。今後は「国頭マージ」(沖縄島中北部・石垣島・久米島など)だけではなく、「ジャーガル」(沖縄島中南部や宮古島の一部)、「島尻マージ」(沖縄島中南部・本部半島など)といった土壌での活用についても継続して調査していくという。

 漂着海岸で除去され、仮置き場に山積みにされた軽石は、その処理や利活用について、沖縄県としても対策会議などで解決を急いでいる。


長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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