現在、中里さんは英語力を活かしてオンライン旅行会社のマネージャーとして世界中のお客様サポートチームを管理し、お客様満足度向上を担当している。チームメンバーはタイだけでなくフィリピン、中国、インドネシア、ベトナムなど多国籍。文化の違いやそれぞれの国のお客様が求めているサービスが異なり、それに対応する方法を日々勉強している。

　例えば日本人は日本人からサービスを受けることを当然のように期待している。香港の方は広東語より英語での対応を希望している場合がある。使用言語により望ましいコミュニケーション方法の違いもある。英語での対応の際にはできないことはできないということから伝え、日本語だとまずクッションを置いて少し遠回しに伝える傾向がある。これからも現在勤めている会社でお客様サポート、チーム管理、そしてデータ管理の様々な分野について学び、次のチャンスに備えていきたいという。「今までの経験を活かし異国でのチャレンジを続けていきます」。海外に出て様々な文化の人々とふれあう機会がある度に沖縄での経験が恵まれていたことを実感している。

「沖縄の若い世代とともに魅力に溢れた沖縄でのびのびと育ってきた私達だからこそ表現できることがたくさんあるし、様々な文化が入り混じる中で確立した文化を作り上げた、うちなんちゅだからこそ世界に誇れるものがたくさんある」

　この素晴らしい沖縄という島をもっと世界の人に知ってもらう為にも積極的に県外や海外への発信をしていき、そして発信を通して得た経験をより良い形で次の世代へと繋げていきたいと中里さんは考えている。

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