新世代、世界のウチナーンチュ 5)台湾で留学情報発信・篠隈わか乃さん

 

 国際的な感覚を持つ両親の下に生まれ、宮古島で育った篠隈わか乃さん(21)。現在は台湾の大学に在籍しながら台湾留学情報を沖縄の後輩たちに発信し続けている。次々に新しいことに挑戦する彼女の若いパワーを紹介したい。


  行政や民間が強化に取り組む「世界のウチナーネットワーク」。海外に飛び立った多くのウチナーンチュとどのように協力し発展していくべきか、沖縄県のベトナム、シンガポール委託駐在員を歴任した遠山光一郎さんが世界各地のウチナーンチュを紹介していきます。

台湾情報発信で留学をサポート

 篠隈さんは現在、学業以外にもボランティアで沖縄県民に向けた台湾情報発信や、留学を考えている人達に向けたサポートを行う団体「美らすい」の代表も務められている。「自分も台湾留学前は情報が少ないため苦労した。少しでも同じような悩みを持つ沖縄の後輩たちを助けたい」と設立理由を説明した。メンバーは台湾各地の大学へ留学している沖縄県出身者中心の学生で構成されている。帰省時に那覇市、沖縄市、石垣市など県内での講演会も行っており、これまで無料で4回開催した。費用は募金によりまかなっている。現在は コロナ禍で沖縄での講演会ができないので、オンラインで留学情報の紹介をしている。

 台湾の沖縄県人会や「世界の若者ウチナーンチュ連合会」など、沖縄県関連の団体に参加することで、気付かされたことがあった。それは「沖縄県人の繋がりの強さ」だ。「まるで家族のようです」

 自らが育った宮古島や沖縄本島にとても愛着があり、台湾での自己紹介時には単に「日本人です」と言うより「『沖縄から来た』と言っています」 

台湾への留学をサポートする活動を行う篠隈さん(後列右から2人目)
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