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「家族のために」観光業界からフリーランスへ WEBデザイナーの大城さん
- 2021/7/29
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今では半数以上の家庭が共働き世帯だ。それでもほとんどの家庭では女性が家事や育児の多くを担っている。女性のライフステージにおいて、仕事ありの結婚女性のうち、第1子出産時の女性約3割が離職しているという。仕事と育児の狭間で、仕事と子育てにどう向き合っていくべきか、多くの女性が悩んでいる中、妊娠や出産を機に会社員からフリーランス、起業への道を選んだ女性や育児をしながら新たな挑戦をした女性にスポットを当て、連載で紹介していく。
今回は、今年4月に観光業界からWEB制作のフリーランスとして独立した大城彩花(おおしろさいか)さんを紹介する。1児の母で、「喘息持ちの長男の体調不良に柔軟に対応したい。今後の人生設計のためにも自分で仕事をしていく形を目指したかった」と踏み出した。仕事と育児の傍ら、プログラミング教室でスキルを磨き、自身の会社を設立。ホームページやデザイン制作のほか、結婚式のウェルカムボードなどの制作を手がけている。
喘息持ちの長男と「一緒の時間を大切にしたい」
沖縄県西原町出身の彩花さんは、沖縄キリスト教学院大学で英語コミュニケーション学を専攻しながら、アメリカオレゴン州のポートランドコニュニティーカレッジに交換留学をして語学を習得した。その後、沖縄銀行証券国際部、米軍基地内不動産事務所、Amazonバイリンガルカスタマーサポートの職を経て、沖縄観光コンベンションビューローに就職した。海外プロモーション課で海外の多言語Webサイト運営を担当し、海外からの誘客事業やPR活動などの事業に携わっていた。
フリーランスを目指したのは、2017年に第1子長男出産後の仕事復帰をした頃だった。1歳になる息子を保育園へ預けて仕事をしていたが、喘息持ちで他の子よりも風邪がひどくなることが多く、肺炎で入院するなど月の半分を休むほどだった。
「会社勤めで決まった時間に決まった場所へ行って働くということがあまり現実的でないと思い始めたことがキッカケです。子どもの体調不良などに柔軟に対応したい。子どもとの時間をもっと持って大切な一瞬を見逃したくないという思いもありました」