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「家族のために」観光業界からフリーランスへ WEBデザイナーの大城さん
- 2021/7/29
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「保育園に行きたくないと泣き叫ぶ子供を無理やり預けて仕事に急いで行っていた時期は申し訳なく、悲しくなり通勤しながら泣いたりもしていました。そのような経験をしているお母さんも多いのではないかなと思います」と話す。
また、フリーランスを目指した理由はもう一つあった。「価値を提供できる人になりたいと思っていたためです。その当時の自分は、会社から離れた時に誰かに価値を提供して、その対価としてお金を稼ぐということができないだろうと考えていました。今後の人生設計のためにも自分で仕事をやっていくという形を目指していきたかった」と話す。
プログラミング教室「人生を変えた2ヶ月間」
彩花さんは仕事をしながら、沖縄市のプログラミング教室にオンラインで通った。プログラミングを学びたいことを先に夫に相談して、協力を得ながら約2か月間突っ走ったという。
朝7時半に家を出て、夕方18時に保育園へ息子を迎えにいくのが日課で、スクールは月曜から金曜の夜19時から22時の平日毎日3時間受講した。それ以外に土曜日も受講した。通勤中も講義のアーカイブを聞き、仕事のお昼休憩も予習復習にあてる。睡眠時間を削って課題に取り組むなど隙間時間もすべて勉強に使っていた。
毎日仕事とプログラミングスクールで、さらに育児と家事。夫と息子が夕飯を食べている時も別室で授業を受けて、休憩時間に食事を済ませる。二人が眠っている間も授業を受ける毎日で心が折れた時もあった。
「予習、復習、課題をする時間を確保しなくてはいけませんでした。睡眠不足から風邪を引いた日でも頑張って受講していました。今考えるとよく出来ていたと褒めてやりたいです。でも、家族との時間が極端に減って申し訳ないという気持ちが大きかったです。家族の時間を増やしたくて、受講しているのに矛盾している状況に心苦しかったです」と話す。
スクールでは、Webのコーディングやデザイン、サービスの作り方などを学び、卒業制作では、目の前の社会課題に対してチームでWebサービスを制作し、解決を試みるという課題に取り組んだ。
「スクールにフルオンラインで参加しているのが私一人だったので、他の生徒たちがしっかりと集中できる環境で仲間意識をもって受講している中、1人で戦っている感じがあった。その温度差というかギャップをどうにか埋めようとできるだけ受講中にコメントで参加したり、SNSで他の生徒をフォローしてつながりを持とうと授業以外でも努力が必要でした」と振り返る。