宜野湾市嘉数区に「こども食堂」弁当を無償提供 今後学習支援も

 
寄付された食品の提供スペース

「生涯学習・社会教育の充実が重要」

 宮里代表は、10年勤務した八重瀬町役場を離職し、今年上旬から手続きを進めて法人を設立した。役場時代から社会教育などに携わり、「人間力を高めるためには学校教育だけでなく、生涯学習、社会教育の充実が重要」と熱く語る。

 同NPO法人副代表で、小学生2人の親でもあるスタッフの玉城みゆきさん(39)は「自分に子どもができて、ご近所さんや近い存在の協力に助けられていることが身にしみた」といい、地域に関わりたいと考えるようになったという。

「地域の人に引き継ぐ仕組み」を

 さらに宮里代表は「地域の雰囲気作りに踏み込んでいって、次世代にバトンタッチできたら」と、こども食堂の運営と同時に、地域で支援の輪が広がっていけるような働きかけも行う。

 栄養士の天久克志さん(46)は、嘉数小学校に通う息子がもらってきた配食のチラシを見て、今回のスタッフに加わった。栄養士で弁当を作るのであれば手伝いたいといい、「子どもたちの笑顔を見て安心した」と話す。

 嘉数区出身でキッチンカーをしている事業者も「何かしたいけど、何からすべきか分からなかった」と仲間に加わった。こども食堂は、宜野湾市の補助事業として3月まで継続して実施する予定だが、今後は、キッチンカーと共同で子ども達の支援食を集める定期的なイベントの開催を計画している。「未来チケット」というシステムを取り入れる予定で、例えば金銭的に余裕のある人が500円の商品を1000円で購入すると、差額の500円が子ども達の食事分になる。

 宮里代表は「一つ一つ、子どもたちのためにできることを頑張りたい。場所や形にこだわらず、継続して支援できる仕組みづくりをすることで、支援の輪が広がっていけば」と今後の展開に向けて語った。

<NPO法人沖縄社会教育サポート>
住所:島尻郡八重瀬町字世名城763番地
代表:宮里兼也


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安里 三奈美

投稿者記事一覧

ボリビア在住3年、1児の母。フリーライターとして観光や沖縄県系コミュニティーについてWEBや紙媒体で執筆、寄稿等を行う傍ら、家系図や家族史・自分史の制作会社の代表も務める。2011年に県系の若者をつなぐネットワークを構築、県系若者が集う大会を世界各地で開催。2015ミスうるま。著書に「刻まれた21cm」(文芸社)

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