和漢薬膳師芸人・さーきーの医食同源!②未病で溢れる沖縄県民

 

病気ではないが健康でもない「未病」の状態

 薬膳のベースとなっている東洋医学には、病気ではないけど健康でもないという「未病」という考え方があります。「病気に向かってゆっくりと進んでいる状態」と言えばイメージもつきやすいのではないでしょうか。
 沖縄県はまさに未病状態の人で溢れているのではないかと私は思います。
 あなたは今、病気にはなっていないかもしれません。しかし、未病の状態を放っておくとどうなるでしょう。
 病気に向かってゆっくりと進んでいるとしたらゴールは「病気」であることは間違い無いですよね。下手したら死につながるような病気になってしまうことも。
 お酒を控えたり、運動をしたりして未病の状態を解消していくのはもちろん大正解なのですが、毎日口にする食事で体内のバランスの乱れを整えて、病気を予防することも大切だと私は思います。
 では、体内のバランスの乱れを整えるために、どういった料理を作ればいいのでしょうか?

目的別に料理を作ろう!

 タイトルを読んで「???」になった方もいるかもしれません!
 簡単に説明すると「今の自分の状態をみて料理を作る」ということ。

 「酒の飲み過ぎを医者に指摘された」という方であればお酒の毒を取り除くワカメなどの海藻類を取り入れた料理を作ったり、「咳が出て調子が悪い」という方であれば肺の機能を高めて潤す効果のある銀杏やレンコンを取り入れた料理で、体内バランスを整えていきましょう。

 薬膳は食材の食べ合わせや、食べる人の体質の問診に基づいて作るので、料理人の知識・技量・経験といった専門性が重要になってきます。
 でも、それって完璧にマスターするまでに相当な時間と覚悟が必要になってきますよね。
 はっきり言ってかなり「めんどくせー」です(笑)

 最初のうちは「この食材は肝疾患を改善してくれるんだ!」「お酒を飲むときはこの食材を一緒に摂れば二日酔いが和らぐんだ!」くらいの知識で十分です。
今の世の中便利なもので、インターネットなんかで調べたら症状にあった食材の情報がバンバン出てきます。
 そのなかで自分ができる範囲で体のバランスを整える料理を作っていけばいいのかなと私は思います。
(※ただし、症状に合っている食材だからと言って摂り過ぎには要注意!摂り過ぎることで生まれる弊害もあります!食材の効能はよく調べてね!)

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