同じくtototola.okinawaに納品する、洋食屋タロウ（与那原町）の瑞慶覧長由（おさよし）さんは、「料理を作ることはずっとやり続けていたが、売り方に関してはどうしても専門外。移動販売車が来た時の『楽しい』という感覚は私も知っているので、ありがたいお話だと思い、二つ返事で賛同しました」とオファーが来た時の思いを語った。

将来的には全国展開、100台以上目標に

　代表の瑞慶覧さんは、この事業をきっかけにコロナが明けたあと実際に店舗に足を運んでもらえればと話す。

「tototola.okinawaを通じて、お客さんにいろんな店舗の味と存在を知って欲しいと思っています。いつもの食卓に、プロが作ったメニューが並ぶという非日常感を味わって欲しい。特に…外食に行けない医療従事者をはじめとした皆さんに届いて欲しいです」

　「このtototola.okinawaのビジネスモデルは、県外でも通用すると考えています。同じように苦境にあえぐ飲食店や、食と出会いたい人たちはたくさんいるはずです。将来的にはフードトラックを100台以上に増やして、各地の地場の飲食を盛り上げていきたいです」

　待ちの構えではなく、攻めの姿勢。ひとりのアイデアが、街の人たちに食の楽しみを与え、飲食業界の現状を打開しようとしている。