11店30メニュー 動くフードコート「tototola.okinawa」

 

「飲食店や卸関係のみなさんから、移動販売を始めたいとの相談が結構来てたんです。しかし、1店舗だけだと販売車の売り場スペースが埋まらない。初期費用の工面も大変だし、各店舗が最初からノウハウを持っているわけでもない。それならば代わりに自分たちが販売したらどうだろうと思い付きました」

「豆腐の移動販売事業を始めて7年目になります。商品別の売れ方、新規客かリピート客か、天候別の売上等、これまでの蓄積を活かして購買データを分析していきます。ただ販売するだけでなく、商品の売り上げ予測を立て、仕入れロスが減るよう提案も行います。(参画店には)店舗販売だけでなく、移動販売も収入の大きな柱の一つになってもらえたらという想いです」

納品店舗「経営的にもかなり魅力」

 tototola.okinawaは5/1-5/3にトライアル販売を行った。構想からわずか10日間でアイデアを走らせた。

「4月下旬に構想が思い付いて、SNSで呟きました。すると、現在共に事業を進めているChe sara’(那覇市牧志、創作イタリアンバー)の古川さんが早速反応をくれたんです。そこからが早かったです!翌日には打ち合わせをして、その場でペライチの資料を作って、その日の夜には各店舗にプレゼンの連絡をしていました。声を掛けたほとんどのお店が賛同してくれて、各店舗も冷蔵・冷凍で対応できるテイクアウトメニューを開発してくれました」

 商品だけでなく、マーケティング戦略の分野でも一気に周りを巻き込んだ。

「SNSで呟いてから1週間後にはロゴが上がっていましたね(笑)フードトラックが来たことを知ってもらうためにシンボルになる音楽も欲しかったので、これもカチンバ1551の太郎さんに作ってもらって。周りのみなさんのスピード感も凄かったです」

 いち早く構想に賛同した、Che sara’の古川さんは、「瑞慶覧さんがSNSで呟いた構想を見た時に直感で『私のこと呼んだ?』って思いました。飲食店にとって、在庫が動くというのは、経営的にもかなり魅力的だと思いました」と話す。

発起人の瑞慶覧代表(右)と、共同で事業を進めるChe sara’古川さん
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