沖縄で住まうように過ごす空間 コンドミニアムホテル沖縄夢登 

 

 那覇空港から車でおよそ40分。海が一望できる小高い丘に建つ、南城市のコンドミニアムホテル沖縄夢登(むーと)は、昨年12月1日にオープンしたばかりの5階建ての宿泊施設で、南部に位置しながら、ヤンバルのような雰囲気が漂う自然豊かで静かな場所にある。

もとは保育園!計画途中にコロナで「まさかや〜」

 元々ここには保育園施設があった。ところが財政不足に悩む南城市が売却することとなり、買い手がなかなか見つからなかったところ、手を上げたのがオーナーの嶺井博敏さん(61)だった。「いつもお世話になっていた地域に貢献できると思って。目の前の道はバスが通っていて、昔は賑やかな所だった。だから市からは『いろんな人が行き交う施設にして欲しい』とやんわりと言われて。それって宿泊施設作ってってことだよね」と笑って話した。

保育園時代の石をそのまま庭に残してある

 嶺井さんは、それまで34年間電気事業を営んでいたところを一念発起、銀行や地域関係者などと何度も交渉し、多くの人たちの助けを借りて建設に取りかかった。ところが、計画途中で新型コロナウイルスが世界中に蔓延し「まさかや〜」の事態に。それでも始めた事業を止めることなく前に進んだ。「僕は立ち止まったら死んじゃうマグロなんだ。どうにかなる。一生懸命やれば誰かが助けてくれるさ〜」と諦めることはなかった。

天気の良い日は久高島を望むことも

 そんなオーナー夫妻を支えているのが、娘である沖縄夢登の総支配人大城八弥さん(34)だ。6才5才3才の3人の母親で泡盛女王の経験もある。「父は無鉄砲。一度決めたら突き進むんです。母も同じかも。だから子どもたちが少しブレーキを掛けているんですけどね」と言いながらも、とても楽しそうである。

総支配人大城八弥さん

 沖縄夢登は全部で8部屋、内装が全て異なる。全室にベランダがついていて、ニライカナイから登る朝陽や沈む夕日を楽しめ、天気が良いと「久高島」を望むこともできる。なんと言っても、ベッドで目覚めたら海が一望できるのは、日頃なかなか経験できない。

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