2年4カ月ぶり! 沖縄への国内クルーズ寄港が再開 

 
港に到着した国内クルーズ船「ぱしふぃっく びいなす」=6月30日、沖縄県本部町の本部港

 国内の大型クルーズ船「ぱしふぃっく びいなす」が6月30日午前、本部港に寄港した。同船は前日に宮古島市の平良港にも接岸。新型コロナウイルス感染症が拡大した影響で、2020年3月から停止していたクルーズ船の沖縄県内への寄港が2年4カ月ぶりに再開した。 

地元期待「やっと戻ってきた」

 晴天に恵まれた30日早朝、乗客は午前8時ごろから続々と下船。本部町の平良武康町長や町の魅力を内外に発信する「ミスさくら」などの関係者が「歓迎」と書いた横断幕を掲げ、手を振って迎えた。乗客はその後、観光バスやタクシーに乗り、町内にある沖縄美ら海水族館などの観光スポットを巡った。

「歓迎」と書いた横断幕を掲げて乗客を迎える本部町の関係者

 乗客数は178人。クルーズの行程は7泊8日。26日に神戸港を出発し、29日に宮古島の平良港を経由し、30日に本部港に到着した。同日夕に港を立ち、鹿児島県の奄美大島や屋久島を巡り、7月3日に神戸港へ戻る。

 「やっと、やっとクルーズが戻ってきた」。感無量の表情を浮かべ、そう話したのは平良町長。本部港の専用バースはコロナ禍に入ってから完成したため、今回が初めての接岸となった。「町や県の観光復活に向けた契機になるといい。乗客には本部のありのままを楽しんでほしい。目の前のお客さんだけを追い掛けるのではなく、しっかり満足してもらえるような受け入れ体制をつくっていきたい」と話し、質の向上を見据えた。

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