「沖縄観光をもっと便利に」 MaaS実証事業、県内全域へエリア拡大

 

 情報通信技術を活用した次世代移動サービス「沖縄MaaS(マース)」の実用化を目指す、沖縄MaaS事業連携体は17日、那覇市内で記者会見を行い、沖縄本島で昨年12月から開始したサービスに、先島地区や沖縄本島周辺離島のバスやタクシー、船舶事業者、沖縄本島の商業施設などを加えたほか、検索・地図機能も追加したと発表した。

 MaaSとは、インターネットを活用し、複数の交通手段を組み合わせて目的地までの経路を選ぶほか、提携している事業者には事前に支払いも行えるサービス。同サイトでは、目的地を入力すれば、バスやモノレールを使った複数の行き方を選ぶことができ、お得なチケットやクーポンを購入することも可能となっている。

 同事業の担当者は「アプリではなく、ウェブサービスということで観光客の方も簡単にアクセスできるサービスとして提供している。メールアドレスとパスワードのみで簡単に登録でき、誰でもすぐチケットの購入などができるようになっている」語った。

 また、「例えば、エリアで『伊江島』を選択すると、『伊江島観光セット』ということでモノレール、バス、フェリーなどのセット券が買えたり、単体での購入もできたりする」と利便性を強調した。

エリアが拡大し、対象施設も増加

 同事業は、国土交通省の「2020年度日本版MaaS推進・支援事業」で採択された実証事業で、県では昨年12月23日から沖縄本島でモノレールやバス、観光施設を対象にスマートフォンで予約・決済できる次世代移動サービスを開始したもの。期限を当初の3月31日から9月30日に延長し、実用化に向けて取り組んでいる。

 これまで同事業に参加していたのは、沖縄都市モノレール、東京バス、やんばる急行バスのほか、首里城公園と沖縄美ら海水族館などだった。今回、交通事業者として先島地区で営業する13社、本島周辺離島の4社が参加して、エリアが大幅に拡大した。

 また、対象となる施設等には、浦添市美術館や今帰仁城跡、ナゴパイナップルパーク、竹富島入島料などが追加された。クーポン提供先として、イーアス沖縄豊崎、沖縄アウトレットモールあしびなーの2施設と浦添市、今帰仁村の2地域が参加することも決まった。

 会見で、同事業連携体の代表会社である沖縄都市モノレールの美里義雅社長は「観光客や県民に新しい生活様式の一つとして沖縄MaaSが便利に活用されるよう、引き続き、実証事業の成功と今後の地域発展のために取り組んでいく」とあいさつした。

 琉球銀行の川上康頭取は「今回は離島からも参加があり、沖縄全土に広がり非常にうれしく思っている。人の流れが本格化して移動が盛んになった時に、便利なプラットフォームが観光客の消費を呼び、県経済の活性化につながることを期待している。10月から本格的に稼働できるよう全力を尽くしたい」と意気込みを語った。

 沖縄MaaSのホームページ
 https://service.paycierge.com/okinawa-maas/

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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