eスポーツ「糸満VS名護」の南北対決!沖縄でも高まる競技熱

 

 2019年から国体の正式種目として採用され、その市場規模は全世界で約1000億円にもなるなど注目を集めるeスポーツ。2月28日、eスポーツの市町村対抗イベントとしては県内初となる「第1回eスポーツ地域交流ITOYA杯 糸満VS名護」(糸満青年会議所主催)がオンライン開催された。人気サッカーゲームの『ウイニングイレブン』で、沖縄本島の南北を代表する市が1チーム5人で激突、結果は5戦のうち糸満チームが3勝2分で勝利を収めた。沖縄でのeスポーツの盛り上がりに、競技関係者からは将来的な国際大会開催などインバウンド誘致への期待も高まっている。

eスポーツ20年の歴史

 eスポーツとは、コンピューターゲームやテレビゲームの腕前を“スポーツ”として競うもの。その歴史は意外にも古く、一般社団法人日本eスポーツ連合によると、90年代には欧米でテレビゲームのプロ化が始まり、2000年には「eスポーツ」という名称が登場、2003年には中国で正式に体育種目として認定され、翌2004年にはロシア政府が後援する大会が開催された。

会場巻き込む熱戦

両チームのメンバー

 今大会のプレーヤー、関係者は約30人。糸満チームはウイニングイレブンが得意な人を中心に横のつながりで選手を集め、宴会場・NBCサムシングフォー西崎に集結。配信は、eスポーツ事業を手掛ける株式会社ザ・ウェーブ(浦添市)が同会場から行った。名護チームは名桜大学のeスポーツサークルのメンバーらがそれぞれの自宅から出場した。

 実況には自身もeスポーツプレーヤーの比嘉周作さん、解説にはeスポーツ国体選手の平良輝光さんを招いた。後援は糸満市、協賛はNTT西日本沖縄支店、宮平乳業。

 1試合10分。大会の様子は糸満青年会議所のYouTubeチャンネルでライブ配信され、約500人が観戦した。

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