eスポーツ「糸満VS名護」の南北対決!沖縄でも高まる競技熱

 

 次鋒(2番目)として出てきた、糸満のルーオオシロ選手は、大学生の選手と戦うにあたり「君たちがおむつをはいていた時から、僕たちはゲームをやっていた。負けないよ」と強気なコメントで会場を盛り上げた。対する名護のゆちゃん選手は、ウイニングイレブンをプレイするのが小学生以来。前日に猛練習した末の参戦だ。「チーム一丸となって糸満市に立ち向かっていきたいです。応援お願いします」と視聴者を巻き込む。

 ルーオオシロ選手は那覇市の花屋「シティギフト」を経営しており、県立高校卒業式前日の繁忙期にも関わらず大会に参戦した。試合前は「勝ち負けよりもナイスプレーをしたいです。センタリングからのダイレクトボレーシュートを決めたいです」と手の内を明かす。

 試合は前半24分、名護のゆちゃん選手がゴール前で細かくパスをつなぎゴール左隅にシュートを決め、少ないチャンスを逃さずに先制。そのまま名護が逃げ切るかと思った後半30分、糸満のルーオオシロ選手がコーナーキックからゴール前で両チームの選手が入り乱れる中、しぶとくシュートを決め同点に持ち込み、1-1のドローとなった。

同点に持ち込むゴールを決めガッツポーズをするルーオオシロ選手

 副将(4番目)戦では糸満の金城誠選手が圧倒した。当日の午前中に、本物のサッカーの試合で勝利を収めたという勢いに乗せて、前半17分にクロスプレーからの相手のオウンゴールを誘い1点目、その後も後半15分、29分に追加点を上げて3-0で勝利した。相手の名護・天ぷらナイト選手は試合後のインタビューで「難しい試合でしたが楽しかったです」と話した。

1カ月でのスピード開催

 今回の「ITOYA杯 糸満VS名護」は、新型コロナウイルスの影響で移動が制限される中でも、両市の交流を図るための手段としてeスポーツを採用した。糸満青年会議所の大城善輝理事長は「本島最南端と最北端の市でやったら面白いんじゃないかと思いました」と笑う。大城理事長もゲーマーだ。「(PCR検査で陰性だったものの)発熱があったので、家の中でずっと『モンハン』(人気ゲームソフト「モンスターハンター」)をしていました」という。「オンラインゲームって、ボイスチャットで友人や弟とおしゃべりしながら出来るのが良いですよね」

 もともとは糸満市の友好都市である神奈川県厚木市から糸満市側にeスポーツイベントの打診があったものの、1月から続く神奈川県の緊急事態宣言でやむを得ずキャンセルに。ただ、糸満市側がどうにか開催にこぎつけたいと、以前にeスポーツイベントで実績のあった青年会議所にオファーし、実現した。同会議所地域醸成推進会議の大城愛莉議長は、準備期間は1カ月足らずだったものの「今だからこそ力を合わせてやってみようとのことでスピード開催に至りました」と話す。

糸満青年会議所の大城愛莉・地域醸成推進会議議長(左)と大城善輝理事長
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