こま技世界9位、港川中1年照屋さん “何でも回す”次世代の星
- 2021/3/4
- エンタメ・スポーツ
空中で手に乗せて、綱渡りなど、華麗なこま技とけん玉を掛け合わせた「けんこま技」を披露するスーパーキッズは、浦添市立港川中学校1年の照屋礼さん(13)。けん玉は4段、こまは日本こままわし協会が認定する最高位の6段(県内初)を持つ。全日本こま技選手権大会の小学生の部で優勝、中学生では世界大会で9位に入賞するなど、こま界では「次世代を担う実力者」として関係者を驚かせている。また、こまとけん玉以外にも、ペン回し、ディアボロ、ボールジャグリングなどに挑戦し、「回すものに取り憑かれた男」と呼ばれている。将来は、人を楽しませるパフォーマーとして世界最高峰のサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の舞台に立つことを目指す。
きっかけはうどん屋のお子さまセット
礼さんがこま回しを始めたのは保育園の頃。うどん屋のお子さまセットに付いていたおもちゃのこまがきっかけだった。幼いながらに見よう見真似でこまを回そうとしたが、簡単に回すことができず、すぐに飽きてしまい、おもちゃ箱の奥へと姿を消していった。
小学校へ入学し、通っていた学童で再びこまに出会う。指導員が見せるこま技に引かれ、初めはこまを回すだけだったが、YouTubeを見ながら独学で技を学び、「できない技ができるようになるのが楽しい」とこまにのめり込んでいった。
一方、けん玉と出会ったのは小学2年生の時。小学校の建て替えに伴い、校庭で遊べなくなる子どもたちのために、学校から全生徒に配布されたのがけん玉だった。放課後の子ども教室で日本けん玉協会沖縄支部支部長の慶留間さんにけん玉を教えてもらう機会に恵まれ、けん玉ワールドカップに出場するなど上達していった。