こま技世界9位、港川中1年照屋さん “何でも回す”次世代の星

 

骨折しても日本一、県内初の快挙

 礼さんは、日本こままわし普及協会が認定する「こま技段位」で最高位の6段を小学生で初めて合格し、日本で3人、県内で唯一の有段者になった。2019年には全日本こま技選手権大会で、出場直前に利き手親指を骨折するトラブルに見舞われながらも小学生以下の部で優勝、日本一となった。

 その功績は、地元浦添市で、スポーツや文化活動など全国や海外で顕著な成績を収めた人に送られる「輝くてだこ市民賞(個人受賞は58人目)」に選ばれ、表彰式ではこまとけん玉を使った華麗な技を披露した。

全日本選手権小学生の部で優勝当時の礼さん(写真提供:母貴子さん)

こま界の「次世代を担う実力者」世界9位

 中学校へ入学し、2020年には、こまの世界大会「ITSAワールド・スピントップ・オンライン・コンテスト2020」に出場し、世界22ヶ国97人の出場者の中から、伝統フリースタイル部門で9位、オープンフリースタイル部門で10位に入賞した。大会は国際スピントップ連盟(ITSA)がハンガリーで開催する予定だったが、新型コロナの影響によりオンライン開催となったことで、過去最多の人数が申し込み、これまでにない高いレベルの戦いが繰り広げられたという。

世界大会で受賞した伝統フリースタイル部門、オープンフリースタイル部門のメダル(写真提供:母貴子さん)
次ページ:
1

2

3

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ