琉球キングスCS目前! 初優勝への推進力をブーストする「キングスダンサーズ」の覚悟に迫る

 
迫力あるダンスで会場を盛り上げるキングスダンサーズ=沖縄アリーナ(©️琉球ゴールデンキングス)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区で5連覇を果たし、5月13日には年間王者を争うチャンピオンシップ(CS)初戦を迎える琉球ゴールデンキングス。レギュラーシーズンはB1歴代最高勝率を更新する49勝7敗(.0875)で締めくくった。

 文字通り破竹の勢いで勝利を積み重ねてきたチームを後押しするのは、ホームのファンの熱烈な応援だけではない。試合の合間にコートに飛び出して音頭を取り、エネルギッシュなチアダンスで会場丸ごと“鼓舞”するー。沖縄アリーナの最大8000人強の一体感を演出するためには、「キングスダンサーズ」のメンバー13人の存在が欠かせない。

「連覇を誇る強いチームに相応しいパフォーマンスで、お客さんにもチームにもパワーを届けなければならないんです」。今回話を聞いた3人のメンバー全員が、真っ直ぐに前を見据えてそう強調した。

試合の合間にコートに飛び出し、客席を盛り上げる(長嶺真輝撮影)

 彼女たちがダンスで体現するのは、単なる華やかさだけでもなければ、賑やかさだけでもない。会場に渦巻くブースターの期待や熱気を“ライブ”で受け止めながら、彼女たちのポジティブな強い意思とエネルギーを込めたパフォーマンスで、試合会場の空間そのものの盛り上がりをさらに上の段階に増幅する。

 この相乗効果が、リーグ最大の収容能力を誇るホームコートの観客を1つにして選手を奮い立たせている。

「なくてはならない存在」であり続けたい

 メンバーのSakiさんは「『沖縄をもっと元気に!』という合言葉を軸に頑張っていこう、という姿勢はチームとダンサーズで共有していると考えています。そしてその中で、ダンサーズがキングスにとって“なくてはならない存在”であり続けることを目指しています」とダンサーズの存在意義を強調する。

振り付けを指導するSakiさん(右端)。CSを前に練習にも熱が入る(真栄城潤一撮影)

 試合中のプレイで選手たちが観客を魅せるのはもちろんだが、1つのイベントとして全体を見た時、エンターテインメント性も重視するBリーグの理念にフィットさせるための演出も不可欠となる。それゆえ、応援の先頭を担うダンサーズも常に緊張感と向上心を抱えてパフォーマンスを磨き続けなければならない。

「ダンスでは表情や目線も含めて身体全体を使って“パワーをお届けする”ということを大事にしてます。スピーディに一喜一憂が展開していく試合の中で、苦しい展開であってもあくまで勝ち気に、そして凛とした姿で応援していこうという気持ちが、パフォーマンスをするにあたって皆で理解し合っている重要な心構えですね」(Sakiさん)

桶谷HC「縁の下で支えてもらっている」

 チームテーマに「団結の力」を掲げるキングス。プレーヤーと同様に、どんな時もコートで全力を発揮する彼女たちに対し、監督や選手の信頼も厚い。

勝負強さを武器にキングスを牽引する岸本隆一(長嶺真輝撮影)

 「彼女たちは間違いなくキングスの一員であり、ファミリー。ダンサーズが盛り上げてくれた会場でプレーすることで、選手はパフォーマンスを上げることができています」と感謝を口にするのは桶谷大HCだ。選手たちにはよく「総合力が一番高いチームが日本一に近付く」と伝えているが、ダンサーズもその一翼を担っていると強く感じている。「華やかさを持ちながら、自分達を縁の下で支えてもらっています」としみじみと語った。

 生え抜き10年目の岸本隆一も「試合をエンターテインメントとかショーと考えた時に、彼女たちの存在はとても大きい。試合を見に来た子供たちが『いつか自分も大きくなった時に、この舞台で踊りたい』と憧れられる存在だと思います」と敬意を払う。「それが、キングスという大きな組織にとってすごく良い影響を与えている」と嬉々として続けた。

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