こま技世界9位、港川中1年照屋さん “何でも回す”次世代の星

 

親子で世界に挑戦

 輪にしたひもでこまを空中で投げて、股下で受け止めたり、ひもを使って手に載せたりする技を披露する礼さんは、「技が決まった時の爽快感がたまらない」と、こまの面白さを語る。

 そんな礼さんを陰で支えているのは、父・響さんと母・貴子さんだ。礼さんは、父の存在が技術向上の原動力となっていると明かす。響さんは「周りに一緒に楽しむ相手がいることも大事だと思ったので、息子がコマに熱中している間に、私はけん玉の練習をした。いくつかの技は息子よりも先にできるようになった」と話し、自身はけん玉道準初段(日本けん玉協会認定)を取得し、けん玉の普及員も務める。

 現在、礼さんは「Zero」、父・響さんは「Kyo」という芸名で活動。親子でけん玉の世界大会に挑戦したり、東京のけん玉強豪チーム「スピンギア」の一員となったりと活動の幅を広げている。けん玉とこまを掛け合わせた「Kenkoma style」というオリジナルのスタイルを確立し、父・響さんが管理するインスタグラムでは、新しい技やパフォーマンスの映像を見ることができる。

けんこまスタイルを披露する礼さん、響さん(インスタグラムより)<インスタグラム:@kyoteruya>

人を楽しませるパフォーマー目指す

 今では自宅にけん玉が110個、こまは50個。こまを削ったりと独自で改良も行う礼さん。最近はペン回しや大道芸によく使われるディアボロというこまにも挑戦している。

 将来の夢である「シルク・ドゥ・ソレイユ」の舞台に立つために「パフォーマンスの幅を広げていきたい」と新しい技の習得に挑戦し、日々全力だ。

 今後、沖縄や全国、世界で活躍する礼さんの姿が楽しみだ。

次ページ:
1 2

3


関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ