キングス、6季連続のCS進出決定!強豪・千葉に78ー76で競り勝つ
- 2023/4/2
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは2日、千葉ポートアリーナで東地区1位の千葉ジェッツと今季第47戦を行い、78ー76で競り勝った。通算成績は37勝10敗で、西地区2位のまま。
この日、リーグの全体順位で9位の宇都宮ブレックス(東地区3位)と10位の群馬クレインサンダーズ(同4位)がいずれも負けたため、現在4位のキングスの全体8位以上が確定し、8チームが年間王者を懸けてトーナメント戦を行う「チャンピオンシップ(CS)」進出が決まった。キングスのCS進出は6シーズン連続、6度目。
今村が劇的ミドル!天皇杯のリベンジ成功
3月12日の天皇杯全日本選手権決勝で悔しい敗北を喫し、前日の4月1日にあった試合でも85ー89で千葉Jに敗れたキングス。なんとしても一勝をもぎ取りたい気持ちの表れか、この日は序盤から激しいディフェンスを仕掛け、先行する。さらに第1クオーター(Q)の最後にはコー・フリッピンがスティールから豪快なダンクを決め、このクオーターでいきなり13点のリードを奪った。
しかし第2Q、千葉Jに得意の3ポイントを7本決められ、反撃のきっかけをつかまれる。その後もじわじわと追い上げられ、第4Qの残り約5分でついに70ー70と追い付かれる。点の取り合いが続き、残り2分27秒で千葉が76対75で1点リード。ここから若干の膠着状態となったが、残り44.1秒で今村佳太がスリーポイントをヒット。が、審判によるビデオ確認の結果、24秒以内に決めないといけない「ショットクロック」に間に合っておらず、この得点は幻となった。
それでも諦めないキングス。残り13.7秒で千葉Jがフリースローを2本とも外すと、またも今村が残り3.9秒で値千金のミドルシュートをファウルを受けながら沈め、フリースロー1本も決めて土壇場で2点リードを奪う。最後は千葉Jが試合終了ブザーとほぼ同時に2点シュートを決めたが、またもビデオ確認の結果スコアは認められず、キングスが劇的な勝利を収めた。
「負けられない気持ちで臨んだ」
ビッグショットを沈めた今村は、天皇杯のリベンジを念頭に「負けられない気持ちで臨みました。千葉さんとはCSで当たる可能性もあるので、しっかりここで勝ち切りたいという思いで臨みました」と振り返る。最後のシュートについては「自分にボールを託してくれたコーチ、選手に感謝してますし、決め切れて良かったと思っています」と笑みを浮かべた。
桶谷大ヘッドコーチ(HC)は「試合前に『ディフェンスはプライド』と選手たちに話をしました。第4Qも離されそうになり苦しい時間帯もある中で、なんとかディフェンスで食らいついて、イージーショットを打たせずに全員で頑張ってくれました」と評価した。
CSは5月11日開幕 悲願の初優勝を
キングスのCS進出は、千葉J、島根スサノオマジック(西地区1位)に続いてリーグで3チーム目。レギュラーシーズンは残り13試合となっている。
CSは東、中、西の各地区の上位2チームに加え、残り18チームの中で勝率の高い上位2チームの計8チームがトーナメント戦で優勝を争う。いずれも2戦先勝方式で、初戦となるクオーターファイナルは5月11日に開幕。セミファイナルを挟み、ファイナルは5月27~30日に神奈川県の横浜アリーナで行う。
キングスは現在、全体順位で4位につけており、このままの順位でレギュラーシーズンを終えた場合はクオーターファイナルをホームの沖縄アリーナで戦う。昨シーズンは初のファイナルに進出したが、宇都宮に敗れて惜しくも準優勝に終わったキングス。今季こそ悲願のチャンピオントロフィーをつかみたい。