やんばるアートフェスティバル2020-2021 体験レポート

 
ジミー大西「Nature Land」

 こちらはお笑い芸人としても著名なジミー大西氏の作品。カラフルな色合いとポップな絵柄で構成される造形美の数々に、一見沖縄をモチーフとして創造したのかと思いきや、この教室の表札には「沖縄で見る僕の絵が、どんな風に見えるのか、楽しみです」という本人からのメッセージが添えられていた。

 そこには「僕に絶対にかかせないものは、空、海、風、太陽と白いご飯です」というコメントもあったが、空も海も風も太陽も他県より強い沖縄で鑑賞することで、実は他県で鑑賞するよりもより濃く、明るく見えているのかもしれない。

 教室のひとつにはショップもあり、県内の作家さんがつくる一点ものの器やアクセサリー、日用雑貨などが販売されている。ここだけのオリジナル商品や、イベントのために別注したアイテムもあるため、ショッピングを楽しんだり県内の工房を知る機会にするのもおすすめだ。

 筆者は那覇から本イベントに足を運んだが、往復時間とランチも含め、約7時間を要した。サクッと見ることもできるだろうが、遠方から行く場合丸一日かけて楽しむのがおすすめだ。

 今年の開催は2月21日(日)まで。気になっている人はぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

◎旧塩屋小学校 出店作品一覧
・DOPPEL「やんばるシーサー」
・KAORUKO「Animism inやんばる 〜KAORUKO×アワガミ〜」
・Andreas Hykade「アンドレアス・ヒュカーデの世界」
・尾竹隆一郎×福本健一郎(OTAFUKU STUDIO)「So far away」
・DOPPEL × COSMIC LAB「XR Live Paint Showcase『Seaser dub』」
・飛生アートコミュニティー「シㇽキオ・プロジェクト in やんばる Sirkio Project —Chapter YAMBARU—」
・ジミー大西「Nature Land」
・林冠名「暮 / 島」
・染谷 聡「ミストレーシング | 琉球海景」
・Daichi Koyama:D「源」
・寺本 愛「coastline」
・ホテル アンテルーム 那覇 コレクション(小林絵里佳・堀口葵・八木恵梨)「ANTEROOM NAHA_Phase in Yambaru」
・YAF CRAFT MARKET
・仲程 長治「空紗美羅 - クーシャビラ -」
・usaginingen「沖縄の子供たちと紡ぐ物語 at やんばるウサギニンゲン劇場」
・島袋 優「波とウクレレ」
・丹羽 優太「勸酒精 -酒精を勧める-」
・Mrs. Yuki「ほしの下のいとなみ」

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:
1 2

3

三好 優実

投稿者記事一覧

香川県出身・沖縄移住歴6年目のフリーランス編集者・ライター。主に沖縄県内の観光・グルメ・経済について執筆。シリーズ本「香川県あるある」の著者。

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1. ファイナルに向けて意気込みを語るキングスの(左から)岸本隆一、桶谷大HC、今村佳太=25日、那覇空…
  2.  サッカーJ3のFC琉球は18日、練習拠点としている八重瀬町スポーツ観光交流施設でファン向…
  3. 試合終了後、ポーズを決めながらファンに笑顔を向けるキングスの渡邉飛勇=4月30日、沖縄アリーナ©B…
  4.  4月28日に那覇文化芸術劇場なはーとで行われた琉球ドラゴンプロレスリング「RYUKYU …
  5. ドライブを仕掛けるキングスの岸本隆一=4月29日、沖縄アリーナ©Basketball News 2…

特集記事

  1. スェーデンリーグで優勝を飾り、金メダルを噛む上江洲光志(左から2人目)ら「ソーダハム」のメンバー=…
  2. 永山大誠代表兼ヘッドコーチ(中央)ら陸上チーム「SUMMIT」のメンバー=4月、南風原町の黄金森公…
  3.  4月28日に那覇文化芸術劇場なはーとで行われた琉球ドラゴンプロレスリング「RYUKYU …
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ