自店HPで他店商品販売 コロナ禍 助け合いの連鎖 ブエノチキン浦添

 

連鎖する助け合いの動き

 困った時には助け合うという流れは脈々と続いている。中曽根さんは、不作に苦しむ西表島の稲作農家・那良伊孫一さんを支援しようと、これまで人づてでのみ販売されていた古代米の赤米「アカマヤーマイ」を、昨年から浮島ガーデンの店頭と通販で販売し始めた。県内大手デパートの流通への橋渡し役も担った。
 「昨年は天候不順で、年間1トン以上の有機米を作る那良伊さんにとっては大変な不作でした。このままの状態が続くと廃業しかないと思ったほどだったといいます。ただ幸いにも、別品種のアカマヤーマイは(十分に)収穫することができたそうです」

 商品名の由来は、イリオモテヤマネコから「マヤー」(沖縄の言葉で猫)と、西表の神話に出てくる言葉「アカマヤーマイ」だ。栄養価が高く、カルシウムや鉄、亜鉛などは白米と比較すると5倍あるとされる点などがニーズを集める。

那良伊さんが代表を務める「西表安心米生産組合」のアカマヤーマイ(写真提供)

 自分が出来ることを相手のために惜しみなく使う。そしてそのバトンを繋がれる回数が多いほど、大きな輪となって広がっていく。
 人ひとりの行動が人ひとり、いやそれ以上の人を助ける。草の根的なゆいまーるの精神が回っている。

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:
1 2

3


関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ