離島フェア開催!主会場は「公式HP」2月18日まで

 

 沖縄県内離島の産業振興や地域資源発掘と共に、その魅力を内外にアピールする「離島フェア2021inオンライン」(同開催実行委員会主催)が22日に開幕した。今回は新型コロナウイルスの影響で主会場を“公式ホームページ”とし、1989年に第1回を開催して以降、初めてのオンライン開催となった。その「主会場(okinawa-ritoufair.jp)」では、各島々の特産品が買えたり伝統音楽に触れたりできるなど、“画面上での離島巡り”を楽しめる。期間は2月18日まで。

15市町村からの特産品ショップ

 他にも各島のPR動画や、SNSやふるさと納税ページへのリンクなど「離島の情報取集サイト」としての一覧性も発揮している。沖縄県内には160の島しょ(1ha以上)があり、そのうち47島が有人島だ。各島々や地域では、独自の生活様式や産業、伝統文化などの個性を育んできた。

 特産品のオンラインショップでは、15市町村44事業者から、食料加工品や日用品を中心に200以上の品が出品されている。島おこし奨励賞に選ばれた、クバオージ(クバ扇ぎ)が手軽に作れるよなは民具(与那国町)の「KUBA『ウン』キット」などが購入できる。

その島で生まれた音楽たち

 離島出身アーティストの演奏動画では、知念こずえ(伊江島)、伊禮俊一(伊是名島)、村吉茜(久米島)、大東人(南大東島)、下地イサム(宮古島)、HIRARA(同)、ミヤギマモル(石垣島)、与那覇歩(与那国島)の8組が登場。島々に脈々と受け継がれる楽曲や、その島ならではの味わいがある楽曲などを聴ける。

 久米島出身の村吉茜は祖父が作ったという「久米島音頭」を優しい歌声で「サー久米島の空に花がまた開く ユイヤサー」と歌い、宮古島出身の下地イサムはボサノバ調の曲に乗せたミャークフツ(宮古のことば)で「お隣のお兄さん 平良の街に出かけていった」「荷川取で君とステーキが食べてみたいのさ」と地名を交えながら歌う。どの楽曲もその島ならではのバックグラウンドで生まれたものばかりだ。

オンライン開催で実行委員長「可能性に挑戦」

(動画より切り抜き)

 離島フェア開催実行委員会は18離島市町村、沖縄県、沖縄県離島振興協議会から成る。実行委員長の宮里哲・座間味村長は挨拶動画で、コロナウイルスを島に持ち込ませないためにオンライン開催へ踏み切ったことに触れつつ、その「可能性に挑戦する」と前向きに捉えた。感染拡大の収束後には「島々の魅力としまんちゅ(島人)の元気に触れてほしい」と、改めて“リアル世界”での来島を呼びかけた。


長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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