「市民の選択、真摯に受け止める」落選の下地氏 宮古島市長選
- 2021/1/19
- 政治
「我々の感覚では、期日前の動きだと接戦になったら絶対に負けないと思っていたし、そもそも負けると思っていた人はいなかったと思う」(選対関係者)
最終的な票差についても「信じられない。相手が1万5000票取れた意味が分からない状況。ともかく今はもう、浸透し切れなかったとしか言えない」と戸惑いと驚きを交えて話した。
選対幹部は「与党議員全員、東京もついているということで甘えも大きかったのかもしれない。1枚岩ではなかった部分もあった」と振り返った。
コロナ禍で「刷新」が求められた
巷の有権者からは今回の選挙について「座喜味さんの方が特別いいというわけではない」という声も多く聞こえてきた。
両陣営の打ち出した政策には無党派層の関心を引くことができるような独自性もあまりなく、両候補の年代にも大きな差は無い。有権者の判断材料は最大の焦点となった「継続」か「刷新」かという点にほぼ集約された。
「新しい日常」や「ニューノーマル」という言葉も出てきているコロナ禍において、「コロナだからこそ安定を」と訴えた下地陣営よりも、時代と状況の変化の中で市政を「刷新」することを強調した座喜味陣営の方が時流に乗り、主に変化を求める無党派層の票が動いたと考えられる。
開票日の夜、宮古島市平良の選対事務所で結果を受け止めた下地氏は、当選した座喜味さんについて「未来に向かった新しい宮古島を作っていただきたいと思う」と述べた。