DOKUTOKU460 沖縄を誇るアーティスト、今後の海外展開は?

 

 現在キャラクターとしての活動が止まっている会社もあるが、それは会社の問題であり新型コロナウイルスは関係ないと城間さんは話す。聞けばキャラクターのライセンス契約は「どこの会社と組むか」が重要なのだそうだ。

 「キャラクターはタレントのようなものです。どこと契約するかでその後のキャラクター生命が決まると言っても過言ではありません。BUDOGに関しては、色々な会社から引き合いがあり、最終的には4社からプレゼンを受けて今の会社に決めたんですが、今後の展開の構想が一番しっくりきたのが決め手でした」

 実は海外展開しはじめた当初、城間さんは何度か契約会社選びで失敗を経験した。

 聞けば最初ニューヨークの会社と独占契約をしていたが、契約した会社に2年間動きが見えず、キャラクターを救済するためLAの会社に契約を移す事態になったこともあるそうだ。

 その後リスタートとして日本の会社に移行したが、なかなかうまく回すことが出来ず契約継続を断念した。そしてその後権利を自社に戻してリスタートし、海外で展示会などに出店していたところ、現在契約する北京の会社との契約が決まり、そこから5年間ワールドワイド契約を締結することとなった。

 通常、独占契約は2年が一般的だそうだ。しかしBUDOGの独占契約は5年だ。実は先方からの打診は15年契約だった。構想や想いは魅力的だったが、やはりキャラクターの将来とこれまでの失敗を考えると、独占契約の契約先は慎重になるのだという。

 契約する会社選びを間違えると、せっかく魅力的なキャラクターが活躍できずに終わってしまう。そう考えると、一見喜ばしく思う「15年契約」という話も、簡単に承諾できないのは納得だ。

展望は「遊園地をつくりたい」

 ところで城間さんは、慎重さと豪快さ、どちらも兼ね備えている印象があるが、使い分け基準が「愛」なのではないかと節々で思う。なぜかというと、契約する会社への慎重さからはキャラクターへの愛を感じたが、今後の展望を聞くと沖縄への愛を感じたからだ。

 城間さんに今後の展望を聞くと、あまりにも壮大で驚いてしまった。その内容は「沖縄に自分のキャラクターを用いた遊園地をつくりたい」ということだった。

 「イメージとしてはサンリオピューロランドのような遊園地を作りたいです。現在bitter melonを契約しているアジアの会社が、既に数十か所の遊園地持っていて、現時点ですでに海外の遊園地にbitter melonを登場させるという話も、打ち合わせの話の流れで出ているので、夢物語ではないと感じています。僕としてはまずは海外で実現して、逆輸入のような形として沖縄でできればベストです」

 城間さんは「うちなんちゅとして、沖縄県民が作った遊園地で県外国外から人を呼びたい」と沖縄愛を語る。城間さんにとって海外展開はゴールではなく、沖縄を盛り上げるための手段なのだろう。

 新型コロナウイルス感染拡大により、インバウンド観光客も県外観光客も大幅に減ってしまった沖縄だが、決して不可能ではないが壮大な城間さんの展望はとても輝かしいものに思えた。海外展開を経た世界で人気のキャラクターたちが、沖縄の、日本のランドマークとして活躍する日を楽しみにしたい。

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三好 優実

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香川県出身・沖縄移住歴6年目のフリーランス編集者・ライター。主に沖縄県内の観光・グルメ・経済について執筆。シリーズ本「香川県あるある」の著者。

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