DOKUTOKU460 沖縄を誇るアーティスト、今後の海外展開は?
- 2020/12/11
- 経済
昨年の今頃は「沖縄から世界へ」という言葉が飛び交い、インバウンドビジネスや海外進出に向けたビジネスなどが至るところで立ち上がっていた。
だが新型コロナウイルス感染拡大により、計画が大きく崩れてしまった企業も多いのではないだろうか。実際にインバウンドを対象としていた飲食店の不況や、海外進出の見送りを耳にする機会が増えた。
海外進出に不利と思われる事象が続く中、現在も着々と海外進出を進めている人がいた。株式会社DOKUTOKU460(ドクトクヨンロクマル)代表・アートディレクターの城間 英樹(しろま ひでき)さんだ。
城間さんは、沖縄でデザイン活動を行う傍ら、あらゆる海外企業とライセンス契約を結び、コロナの影響を受けることなく今後の展開に向けて準備を進めているという。
そもそもキャラクターデザイン界の海外進出はどのようなものなのか、そしてコロナ禍で海外展開が低迷する企業が相次ぐ中、なぜ城間さんは着々と進行できているのかなどをうかがった。
城間さんのキャラクターが海外から人気の理由
城間さんはこれまで、ジンベイザメやマナティモチーフでおなじみの「RED BOOTS(レッドブーツ)」や、ブルドッグのブサ可愛さをコミカルに表現した「BUDOG (ブドッグ)」などオリジナルキャラクターの創出をはじめ、沖縄のプロバスケットチーム「琉球ゴールデンキングス(ゴーディー)」やプロサッカーチーム「FC琉球(ジンベーニョ)」のキャラクターデザインなど、制作を通して沖縄を盛り上げてきた。
聞くと会社立ち上げ当時から、城間さんは次の展開を考える上で「東京進出」ではなく、まず「海外展開」を念頭に行動していたという。
「ブランドの展開を考えたとき、沖縄から東京に行くと『ローカルデザイナーが来た』という目線で見られがちです。ですが、沖縄から海外だと『メイドインジャパン』としてフラットに評価されると思い、最初から海外を狙っていました」
そして最初の海外展開へのきっかけは、ブルドックモチーフのキャラクター「BUDOG」の商品化を機に、「アートトイ(いわゆる玩具屋さんが作ったトイではなくアーティストがデザインしたトイ。主にアジア諸国から人気が高い)」として発表したことだった。発表後は、アジア諸国のバイヤーから多くの声がかかったという。