海外で活躍の県出身3人が配信対談「スキル組み合わせ年収は数倍に」

 

 海外ビジネスや国際援助など各分野で活躍する県出身の30代・3人によるオンライントークライブ「異国で働く3人の男たち~ちょうどいいタイミングで全員沖縄帰ってきています~」が11月28日に開催された。3人の経験などから、沖縄の学生や大人たちが、どのようにして幅広くキャリアを描けるかなどが議論された。世界に目を向け、スキルを組み合わせることによって「年収が一気に数倍になる」とも語られた。

——————————-

 登壇したのは、アフリカ各国を中心に約50社のグループ企業を率いる津梁貿易株式会社の金城拓真さん(北谷町出身)、イラクで開発コンサルタントとして活躍する鶴渕鉄平さん(浦添市出身)、中南米の各国政府に経済発展のための資金援助を行う「米州開発銀行」に勤務する仲村秀一朗さん(中城村出身)の3人。トークライブ冒頭ではそれぞれのキャリアや活動を紹介していった。

「3人とも特別ではない」

津梁貿易株式会社の金城拓真さん

 2003年からアフリカで仕事をしており、日本人のアフリカビジネス第一人者となった金城さん。そのきっかけは当時留学していた韓国で「友人に誘われたから」。当時の韓国では、留学生がアルバイトで生活していくのは厳しく、自分で仕事を作って稼いでいくのが主流だったという。グルジア出身の友人が、おじと一緒に中古車輸入の手伝いをして一儲けした話を聞いたのがきっかけで、アンゴラ人の友人らも一緒に中古車ビジネスを立ち上げた。「みんなでお金出して『明日からやろうぜ』みたいな感じでした」

 17年間経った今も事業を展開させている金城さんは「(登壇している)3人ともおそらく自分が特別だなんて思っていないはずです。たまたま外に出たらこうなった。少なくとも僕は、たいそうな心構えなんか持っていませんでした」と語った。

開発コンサルタントの鶴渕鉄平さん

 フリーランスの開発コンサルタントとして2020年からイラクで勤務する鶴渕さんは冒頭、自らを「とりたてて特別な能力も才能もない」と話し、それでも日々職務をこなせるのは「周囲のおかげ」と感謝の意を述べた。海外で働くことを意識したきっかけは「中学生から人間のあるべき姿を考えていました。目立ちたい願望やヒーロー願望もひっくるめた上で、マハトマ・ガンジーさんのような人に憧れたこと」と回顧する。

次ページ:

1

2 3

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ