沖縄文化の振興に貢献した個人や団体を表彰する「県文化功労者表彰式」が9日、那覇市の県立博物館・美術館で行われ、玉城デニー知事から表彰状がそれぞれ手渡された。今年度は、伝統芸能や空手、文化財保護、芸術文化などで14人と1団体が県文化功労者に認定された。

　あいさつに立った、玉城デニー知事は「受賞者の皆さまと、その活動を支えて来られたご家族、関係者の皆さまに対し深く敬意を表する。本県の芸術文化は、いつの時代も人々の暮らしの中にあり、県民が心豊かに生き新たな時代を切り開いていく心の拠り所だ」と強調した。

　また、来賓を代表して、沖縄県文化振興会理事長の金城賢氏が「受賞者の皆さまが、これまでに残された輝かしい実績は、県民に心の豊かさと活力のある社会をもたらし、沖縄の振興発展にも寄与すると考えている」と述べた。

　功労者を代表して、宮里朝尊さん（書道）が登壇し、「私たちが歩んでいる道は『芸道無限』といって、完成というものはない。表彰は大変なエネルギーになる。芸事は、年齢に関係なくいつまでも成長できると聞いている。これからも、緩むことなく一生懸命頑張りたい。そのことが、県の文化振興に少しでも貢献できたら、大変うれしい」と強調した。

　表彰式後は、受賞者全員で記念撮影を行い、式典に同席した家族や関係者らとよろこびを分かち合っていた。