FC琉球、現行エンブレムの継続使用を決定 リブランディングは1年延長

 
新しいチームカラーに統一した現行エンブレム(左)と新しいシンボルマーク(ニュースリリースより)

 チームのエンブレム変更を巡って論争が起きていたサッカーJ3のFC琉球は9日、新しいエンブレムの使用開始を予定していた2024年シーズンは、現行エンブレムを継続使用することを決めた。新エンブレムを製作する過程でサポーターへの情報共有がほぼなく、批判の声が多く挙がっていたため、計画を一部見直した形だ。

新クラブ名称、ロゴ、シンボルマークは予定通り使用へ

 一方、新しいクラブ名称(FC琉球OKINAWA)、ロゴ、シンボルマークは予定通り2024年1月1日から使用を始める。チームカラーはベンガラ色の明るみが増すため、現行エンブレムも同日から色を統一する。新エンブレムについてはリブランディングプロジェクトを再始動させ、2025年シーズンに向けてサポーターらと対話をしながら検討を重ねていくという。

 これらの対応方針は、今月3日に開いたサポーターミーティングで提示したA案とB案の二つのうちの「B案」に当たる。

倉林社長「10年、20年を共に歩むための礎を」

サポーターミーティングでリブランディングについて説明する琉球フットボール倉林啓士郎社長=11月3日、那覇市内

 リリースでコメントを発表した琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長は「お寄せいただいた様々な意見を踏まえ、リブランディングの検討期間を最大1年間延長することを決定しました」と説明した。

 エンブレムについては「よりオープン化した形で制作プロジェクトを再始動して参ります。検討プロセスにおいては、FCRコインを基盤としたFC RYUKYU SOCIOの活用も想定しております」と言及。一方で「現行エンブレムについては、アイデンティティーマークや社標として新たな役割を持たせて継承することも検討いたします」としたため、将来的に新しいエンブレムに切り替える方針に変更はないと見られる。

 今後については「多くのファン・サポーター、関係者の皆さまと意見交換を重ね、これからの10年、20年をともに歩むための礎を形作って参りたいと考えております」とした。

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長嶺 真輝

投稿者記事一覧

ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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