沖縄県の玉城知事、23日から台湾訪問へ
- 2023/11/10
- 国際
沖縄県の玉城デニー知事は10日の定例会見で、今月23~25日の日程で4年半ぶりに台湾を訪問すると発表した。玉城知事は「コロナ禍で停滞を余儀なくされた経済や文化など各分野の交流を再び活発化させたい」と強調した。
玉城知事は、今年度から「地域外交室」を県庁内に設置し、地域の緊張緩和を目指している。7月には中国とのビジネスを促進する「日本国際貿易促進協会」(会長・河野洋平元衆議院議長)に同行する形で北京を訪問し、李強首相と面談した。
一方、台湾については早ければ9月の知事による訪問を計画して、台湾側にも伝えていたが、8月の時点で「年度内」に軌道修正。来年1月に予定されている台湾総統選と、訪台時期の関係については「総統選に近くない時期の方が、お互いに余裕を持って対応できるのではないか」としていた。
玉城知事は10日の会見で「台湾では、関係機関との面談を通して相互に理解を深め、日本と台湾が互恵的に発展できるよう取り組んで行く」と述べた。また、「台湾との多面的な交流の発展を図り、沖縄が人、物、情報、文化の交流拠点として、台湾をはじめアジアの架け橋となることを期待している」と語った。
台湾で行政、政府関係者と面談するかについては「特に予定していない。あくまでも、経済や文化の交流について再構築を図り、観光、経済、人流などについて活性化を図っていくことが目的」と説明した。