新生キングス、初陣で白星! 新加入のダンカン、松脇がフィット

 
インサイドでゴールを狙うジョシュ・ダンカン=9月10日、沖縄アリーナ(長嶺真輝撮影)

 新生キングスが2022-23シーズンに向け、初陣を白星で飾った。

 10月にシーズン開幕を控えたプロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは9月10日、沖縄アリーナで今季からB1に昇格した仙台89ERSとプレシーズンゲームを行い、96ー77で勝利した。新加入のPFジョシュ・ダンカンとSG松脇圭志がキングスのバスケにフィットする活躍を見せたほか、昨年11月の大けがから復活したSF田代直希主将も軽快なプレーを披露。非公式戦にも関わらず、アリーナには6751人のファンが詰め掛けた。

 試合後には、現役時代にキングスで背負った「6番」が永久欠番となっている金城茂之さん(仙台アシスタントコーチ)の功績を讃えるセレモニーも行われた。

クーリー&ダンカン&ダーラム 強烈インサイド誕生

ダンクを叩き込むダンカン

 最大の見どころとなったのは身長205センチ、体重111キロのビッグマン、ダンカンのお目見えしたことだ。昨季まで4シーズン、過去に優勝1回、準優勝2回を誇る強豪の千葉ジェッツで主力としてプレーし、キングスもこれまで何度も苦しめられた実績十分のベテラン。昨季も平均13.2得点、7.7リバウンドを記録し、堅実な活躍でチームに貢献した。

 ダンカンは第1クオーター(Q)中盤に交代でコートに入ると、盛大な拍手で迎えられた。序盤こそなかなか存在感を発揮できなかったが、徐々に攻守で真価を発揮し始める。

 キングスの激しい守備に適応し、迅速なカバーや力強いリバウンドで貢献。過去に2度リバウンド王を獲得したジャック・クーリー、アレン・ダーラムというフィジカルの強い選手がいるため、攻撃では「潤滑油の様な役割をしたい」とフロアバランスを保ち、得意のスリーポイントも沈めてチームで2番目に多い16得点を挙げた。

 入団して初の試合となり「緊張感はあった」と言うが、「個人的に楽しむことが出来た」と振り返ったダンカン。「キングスは選手同士がお互いを高め合えるチームなので、自分もスキルアップを図り、勝利に貢献していきたい」と意気込みを語った。

 桶谷大HCが「ジャックがインサイドを守り続けるのは難しいので、ダンカンというバックアップがいるのはすごく大きい。バランスの取れる選手が入ってくれた」と期待感を示すように、厚みを増したキングスのインサイド陣は相手チームにとって脅威となることは間違いない。

体を張ってしつこいディフェンスを見せる松脇圭志

 もう1人の新加入選手の松脇はスタメンで登場。185センチとそこまで高さはないが、見るからにがっしりとした体格が強みだ。

 相手ガードとの体のぶつかり合いで負けず、激しいディフェンスで仙台の攻撃のリズムを狂わせた。オフェンスではボール運びのほか、スリーを決める場面もあり、キングスでの初の試合とは思えない程、違和感なくプレーしていた。指揮官も「足がめちゃくちゃ速いわけじゃないけど、フィジカルが相当強いので、ボールをもらうだけでも相手の体力を削れる」と高く評価した。

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