新生キングス、初陣で白星! 新加入のダンカン、松脇がフィット
- 2022/9/11
- エンタメ・スポーツ
田代「終盤で必要とされる選手に」
約10カ月ぶりのプレーとなった田代は「ファンの皆さんをがっかりさせたくないうという気持ちが強く、すごく緊張してフワフワした気持ちでプレーしてました」と振り返ったが、出場した第1Qから軽快なプレーを見せた。
高確率のスリーのほか、スクリーンをうまく使った得意のドライブからのキックアウトなど攻撃で存在感を発揮。「まだ万全ではなく、頭と体が結び付いてない感覚」と自ら分析する通り、最大の武器である強度の高いディフェンスはまだ見られなかったが、まだ開幕前で順調にコンディションが戻ってきていることをファンに印象付けるには十分な活躍だった。
昨季、宇都宮と戦ったファイナルをベンチで見ていた田代。「優勝したかったし、その舞台に立てずに正直悔しかった。bJリーグ最後の年にキングスが優勝した時もベンチの裏で見ていて、ああいう経験は2度目。力になれない悔しさを痛感した」と振り返る。
ただ、焦りはない。「体と相談しながらやっていきたい。性格的に無理しちゃうので。(シーズンの)最後の最後にコンディションを上げて、チームに必要とされる選手になっていられればいいかなと思います」と語り、長い目でチームに貢献していく考えだ。
永久欠番の”シゲさん”「3月に会えるの楽しみ」
試合後には仙台の金城茂之ACの永久欠番セレモニーが開かれ、多くの観客が見守った。
金城さんは浦添市出身。北中城高校、大東文化大学卒。キングスが旧bjリーグに参入した2007-08シーズンから所属し、初優勝を飾った翌08-09シーズンに最も成長した選手に贈られるMIP賞を獲得。キングスのbjリーグ最多4度の優勝に貢献し、2019年までの12シーズン所属した。ファンからは「ミスターキングス」「シゲさん」の愛称で親しまれた。
新型コロナの検査で陽性判定が出た影響で、金城さんはセレモニーに参加することはできなかったが、会場に流れた動画で「私が付けた6番と、ジェフ(2008~14年所属)の50番が並んでいるところを見るのを楽しみにしていましたが、本当に残念です。来年3月にキングスと対戦する時こそアリーナに行きたいので、ぜひ盛大な拍手で迎えていただけたらと思います。関係者の皆様ありがとうございました。会えるのを楽しみにしています」とコメントした。
その後のトークショーには、キングスを運営する沖縄バスケットボールの安永淳一取締役、桶谷HC、岸本隆一、キングスU18の与那嶺翼HCの他、元HCの伊佐勉さん(現SR渋谷HC)、元選手の友利健哉さん(現B2福島)、小菅直人さん、山城吉超さんが参加した。
安永さんは「金城さんがキングスに残してくれた功績は偉大なものだと思っています。本当にありがとうございます」と感謝。伊佐さんは若手の頃の印象を「オフェンスマシーンで、どういう形でもスコアできる選手でした」と振り返り、「体が強い外国籍の選手に付かせることで、攻守にバランスのいい選手になっていきました」と評価した。
高校、大学と後輩の岸本は「最高の先輩。ついて行きたくなる方です」と厚い信頼を寄せていたことを明かした。