FC琉球が最下位転落 攻守改善するもホーム初勝利遠く 群馬に0ー1

 
試合終了間際、ゴール隅を狙ってシュートを放つ富所悠(左から2人目)=17日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 サッカーJ2のFC琉球が最下位の22位に転落した。16日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、2連勝中で6位のザスパクサツ群馬と今季第10戦を行い、0ー1(前半0ー1、後半0ー0)で惜敗。開幕戦以来の無得点となり、ホーム戦で未だ勝利を掴めていない。1勝7敗2分けの勝ち点5。

 試合開始早々の前半8分、群馬のMF岩上祐三にミドルシュートで先制された。その後は追加点こそ許さないが、相手の固い守りに突破口が掴めない。群馬の疲労が見え始めた後半中盤からはディフェンスラインの裏を突いて何度もゴールに迫ったが、相手キーパーの好セーブもあり、最後までネットを揺らすことはできなかった。

課題の後半に失点ゼロ フォーメーション変更

 最近4試合でいずれも3失点以上を喫し、現在平均失点数がリーグ最多のFC琉球。この試合はこれまでの4バックから3バックに変えた。中盤の2人と連係しながら相手の攻撃陣を挟み、「より前からボールを奪う」(喜名哲裕監督)フォーメーションを採用した。

 先制点を奪われ、前半から裏を突かれる場面はあった。それでも最近は疲れの見え始める後半に大量失点を許す課題を抱えていた中で、この日の後半は失点ゼロ。喜名監督は「ある程度(守りに)人数を揃えられる部分はあったが、最後までゴール前で体を張ったりする部分はいつも以上にできました」と選手たちの気持ちの入ったプレーに及第点を付けた。

ボールをクリアする大森理生(左)

 「相手が苦し紛れにクリアした時とかは、絶対マイボールにして前に送るということは強く意識していました」と振り返ったのはDF大森理生。共にディフェンスラインを形成したDF岡崎亮平とも連係しながら「(一列前の)ボランチにセカンドボールを拾ってもらえるようにしていた」と守りから攻撃へのスムーズな移行を促した。

 一方で「自分のポジションがもっと相手を潰しに行かないといけない」と新たなフォーメーションでの自身の役割に課題も感じたようだ。最少失点に抑えながらの悔しい敗北に「1点で試合が決まっちゃう。僕らが抑えるしかない。次は絶対にゼロで終わらせます」と強い闘志をのぞかせた。

復帰3試合目の田中が躍動

シュートを放つ田中恵太

 攻撃で存在感が際立ったのは、復帰3試合目となった右サイドバックの田中恵太だ。

 相手の運動量が落ち、琉球のボランチ陣がフリーでボールを受けられる場面が増え始めた後半中盤から度々右サイドを駆け上がった。クロスを上げたり、ディフェンスラインの裏を突いてボールを受け、シュートを放ったりと繰り返しチャンスメークに貢献した。

 「ああいうシーンができると僕の特徴も出るし、チームとしても押し込んで連続攻撃ができる。それが勝ちにつながっていくと思う」と上昇気流に乗るきっかけを掴んだ様子。自身のプレーの質については「もっと高い強度でプレーしないといけなかったと反省してます。チームを勝たせられるようにしたい」と決意を語った。

 チームは6試合にわたり白星から遠ざかっているが、攻守ともに改善の兆しは見えてきている。23日の次戦も上位陣との対戦となり、現在4位の仙台にアウェーで挑むが、勝ち点3を積み上げて一刻も早くJ3の自動降格圏内(下位の2チーム)から抜け出したい。

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長嶺 真輝

投稿者記事一覧

ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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