CSに向け価値ある”黒星” キングス、連勝13でストップ 名古屋に80-81
- 2022/4/18
- エンタメ・スポーツ
キングスの連勝が13でストップした。プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは17日、沖縄アリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区3位)と今季第48戦を行い、80-81で逆転負け。連勝が13でストップした。通算成績は43勝5敗。順位は地区1位で変わらず、地区優勝のマジックも2のまま。
前日にあった連戦の1試合目は前半だけで33点のリードを奪って圧倒。岸本隆一がスリーポイントシュート6本を含むチームトップの24得点を挙げ、97ー65で大勝していた。
勝負所の第4Qでターンオーバー6
試合時間残り6分を切って12点のリードを奪ったキングス。しかしマンツーやゾーン、オールコートなど目まぐるしく変わる相手の守備陣形に手を焼き、リズムを失った。
ファウルも混み始めて早々にチームファウルが5に達し、フリースローを中心にじわじわと点差を詰められていく。残り2分、コー・フリッピンのパスを名古屋の齋藤拓実にスティールされ、そのまま速攻を許して78ー79と逆転された。
残り20秒でジャック・クーリーがスコット・エサトンからファウルを受けながらゴール下を沈めて再逆転するが、フリースローを外してリードは1点のみ。その後、またもフリースローで80ー81とひっくり返され、最後は岸本隆一のスリーポイントシュートが外れて勝負が決した。
試合を通し、ターンオーバーの数は名古屋を10も上回る17。しかも勝負所の第4Qだけで6本に上り、桶谷大HCは「ケアレスなターンオーバーは許されるものじゃない。今日は冷静さを失っていた」と語り、状況判断の悪さを敗因を挙げる。クーリーも「前日に比べてメンタル面が甘かった」と反省を口にした。
目標は”B”の王者 成長の糧に
試合終了後、岸本はファンの前でマイクを握り、こう語った。
「大切なのはここで悔しがることでもなく、負けを受け止めて成長していくこと。今日勝つことが自分達の目的ではないので、最終的に優勝できるように切り替えて頑張っていきます」
シーズンが始まって半年以上が経過したが、まだ負けは5回目。依然として全22チーム中、最高の9割近い勝率を維持しており、今回の黒星は既に進出が決まっている5月のチャンピオンシップ(CS)を目前に「価値ある敗北」とも言える。
桶谷HCは「これまでいいバスケをしてなくても勝ってしまうこともあった。CSに進出してくるであろう名古屋に対して不用意なことをしたり、冷静にプレーできないとこうなるということが分かった。これを乗り越え、CSで一番強いチームになりたい」と成長の糧にしたい考えだ。
次節は西の頂上決戦 最短23日に地区優勝
次節は23、24の両日に西地区2位の島根とホームで連戦に臨む。一つでも勝利すれば優勝マジックを一気に2減らし、地区5連覇が決まる。
島根を「攻撃力があり、爆発力のあるチーム」と評する今村佳太は「いかに固い守備を続けられるかがポイント。攻撃はボールと人を動かし、オープンシュートを作ることが大切になる」と見通す。トーナメント方式のCSは準々決勝から2戦先勝方式で行われることを念頭に「3戦ずつやってしまうとコンディションも厳しくなっていくので、上位の相手に連勝できるバスケをしないといけない」とチーム力の向上を誓った。