琉球古武道をご存知ですか? 全国大会レポート

 
型競技・釵(サイ) 男子有段

 みなさん、琉球古武道をご存知ですか?

 琉球古武道とは、いわゆる武器を用いた武器術です。
 代表的なものとして、先ず棒、釵(サイ)に始まります。棒は180センチの身長ほどの長い棒で攻防します。基本の突き、打ち、受け動作から空手と同様に型があり型稽古が中心となります。徳嶺の棍、佐久川の棍、周氏の棍など20以上の型があります。そして、型をどのように使うかの分解を二人で組んで稽古します。釵(サイ)も稽古法は棒と同様に型と分解です。北谷屋良の釵、浜比嘉の釵、津堅志多伯の釵など10以上の型があります。

 他の武器術としてトンファー、ヌンチャク、鎌、エーク、鉄甲、ティンベー、スルジンなどがあります。いずれも、日常道具の農具や漁業で使う物から古武道として発展させました。

 じつは、沖縄空手の稽古では、この琉球古武道と併せて稽古することがほとんどです。ここが本土の空手との違いでもあります。

 空手と古武道は両輪ともいわれます。古武道の武器を持った稽古をすることにより空手の動きの意味や身体の使い方を理解し深めることが出来るといわれます。歴史的にも琉球は武器を取り上げられており空手以前に古武道が発祥発展しました。沖縄空手は小林流、剛柔流、上地流が三大流派で、琉球古武道は平信賢と又吉眞光の二つの系譜が主となっています。

唯一の全国大会

 その琉球古武道の唯一の全国大会である、第4回全日本琉球古武道選手権が4月25日、東京スポーツ文化館メインアリーナで行われました。コロナ前、沖縄では毎週末に空手大会が行われていましたが、本土で沖縄空手の大会が開催されるのは演武会を含めて年に数大会だけです。琉球古武道の大会に至っては現在唯一の開催です。コロナ禍の中、東京都で緊急事態宣言が発動されたばかりの状況で、コロナ対策を万全にとっての開催が実現しました。

組手競技・琉球古武道硬式

 この大会を主催した一般社団法人全日本琉球古武道連盟は、流派・会派を越えて沖縄伝統空手古武道の普及振興と継承、青少年の育成を目的とした活動をしています。

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