喜名監督を解任 最下位に沈むサッカーJ2のFC琉球

 
喜名哲裕監督

 サッカーJ2のFC琉球は6月8日、6日付けで喜名哲裕監督(45)との契約解除を決定したことを発表した。後任が決定するまでの期間は倉貫一毅ヘッドコーチが監督を務め、暫定的に指揮を執る。

 昨季はクラブの過去最高成績である9位(18勝13敗11分)と躍進した琉球だが、今季は42試合中20試合を消化した時点で3勝11敗6分となっており、22位と最下位に沈んでいる。年間順位の下位2チームはJ3に自動降格するため、厳しい状況が続く。

 特に総失点数39はリーグ最多で、守備に大きな課題を抱えている。直近の試合となる6月5日のモンテディオ山形とのアウェー戦でも0-4と大量得点を許し、黒星を喫していた。

「結果を出せず強く責任を感じる」

 喜名氏は1976年12月生まれで、那覇市出身。小禄中学、那覇西高校卒。選手として名古屋グランパスやFC東京などを渡り歩き、2011年からWウィング沖縄JFCの監督を皮切りに指導者の道に入った。17年からFC琉球のヘッドコーチを務め、昨季途中の21年10月に前任の樋口靖洋氏の解任に伴い、監督に就任した。

 解任を受けた喜名氏のコメント全文は以下。

 「J1昇格という目標を掲げた中、思うような結果を出せなかったことに強く責任を感じております。ただ選手やコーチングスタッフ、クラブスタッフと一枚岩となり戦えたことは本当に誇りに思います。そしてどんな時も熱い応援をしてくださったサポーターの皆さんに心から感謝いたします。このような形でチームを離れる事は非常に心残りですが、大好きなこのチームの更なる発展を心から願っております。6年間、本当にありがとうございました」


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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