アメフト・琉球Gライオンズ、国内最高峰リーグ参入へ 沖縄初

 
撮影:@m.k.bas.06.34

 沖縄初の社会人アメリカンフットボールチーム「琉球Guardian Lions(ガーディアンライオンズ)」が、国内社会人のトップリーグ「Xリーグ」への参入に向けて大きく前進した。6月12日に兵庫県で開催される交流戦の内容次第で加入の可否が決定する。6月7日に沖縄県庁で行った記者会見では、今年1月に「一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会」への加盟が認められたことも報告された。
 会見でQB(クォーターバック)の藤原慶太選手は「(Xリーグの最下部カテゴリーである)X3では勝てる試合もできると思う」と、遜色ない戦いができるチームであることに自信をうかがわせた。琉球Guardian Lionsは2021年の時点でXリーグ加入を「3年計画」としていたが、それから1年後の“スピード加入”が見込まれ、沖縄県内のアメフト熱も高まりそうだ。

(左から)琉球Guardian Lionsの中村健吾選手、藤原慶太選手、エドワーズ・ガブリエル選手、吉田邦彦理事=7日、沖縄県庁

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アメフト・琉球Gライオンズ、初の有観客試合 米軍リーグ参入へ | HUB沖縄

12日にX3のチームと兵庫県で交流戦

 同協会によると、過去15年で4チームがこれまで新規に加盟申請をしたが、いずれもリーグ参加が認められている。
 Xリーグは上位カテゴリーから「X1 SUPER」「X1 AREA」「X2」「X3」と分けられており、全カテゴリーに54チームが所属している。琉球Guardian Lionsは9月上旬に開幕する2022年シーズンからのX3参入を目指す。試合は関西圏で開催される。

 協会からは加入の条件として
・現X3所属チームとの交流戦を行うこと
・問題なく試合が行える実力と社会人チームとしてのモラルが備えられていること
・勝敗は問わず、対戦するチームとの実力差がないこと
・選手の安全面が担保できるような試合内容であること
が提示されている。

 試合内容を精査し、試合後約1週間後にリーグ参加の可否が下される。

 12日の交流戦は兵庫県尼崎市のベイコム陸上競技場で行われ、X3所属の「正英ブレイザーズ」(大阪)が相手。ブレイザーズはX3西日本Bブロックの2021年シーズンで5チーム中2位の成績を収めており、いかに好ゲームができるかに注目が集まる。

 交流戦には、創作エイサーの「琉球國祭り太鼓」のメンバー約20人も参加し、会場を盛り上げる。

新城代表「沖縄でのアメフトの認知を広げたい」

 琉球Guardian Lionsは2020年6月に結成された。現在35人の選手が在籍している。琉球大学アメフト部OBなど沖縄県出身の選手も少なくない。社会人チームだけあって、それぞれが日頃の仕事をしながら練習に汗を流している。

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