プロバスケ津山選手、那覇の専門店で1日店長 来季への意気込みも

 
ファンとの写真撮影に応じる津山尚大選手(左から2人目)=7月23日、那覇市牧志のバスケ専門店「ステップバイステップ」

 来季からプロバスケットボールBリーグ1部西地区の島根スサノオマジックに所属する北谷町出身の津山尚大選手(26)=北谷中学ー福岡大大濠高校出身=が7月23日、那覇市牧志のバスケ専門店「ステップバイステップ」で1日店長に就任した。マスク着用や消毒で感染対策を徹底をしながら、来店客を「こんにちわー」と笑顔で出迎え、束の間のオフを活用してファンと交流した。

「どこでバスケしてるの?」子どもらと交流

 「どこから来たの?」「どの学校?」。来店する子どもや学生らを中心に、積極的に会話を楽しんだ津山選手。専門店だけにバスケをしている子の来店が多く、話題は尽きない様子だった。ファンとの写真撮影にも笑顔で応じ、「応援してます」「頑張ってください」とたくさんのエールをもらっていた。

子どもたちとの会話を楽しむ津山選手

 昨季は西地区の三遠ネオフェニックスに所属し、自身の古巣である琉球ゴールデンキングスと沖縄アリーナで試合をすることもあり、地元出身選手ということで多くの拍手をもらった。

 「地元で応援してもらうことは僕にとって大きなモチベーションになっています。試合の時はなかなか御礼まで伝えきれないので、こういう機会に伝えたいです」と1日店長に就任した理由を説明した。コロナ禍に入ってからファンと交流する機会は減っており、「こうやって交流することは沖縄のバスケにとっても大事だと思っています。自分のやる気にもなりますので」と柔らかい表情を浮かべた。

昨季4強の島根へ移籍 コンボガードとして存在感を

キングス戦で躍動する津山選手(右)=4月、沖縄アリーナ

 高校卒業後にキングスでデビューし、来季でプロ8年目を迎える。昨季は西地区最下位だった三遠でプレーしたが、来季は強豪の島根へ移籍。「もうリーグでも中堅の域の入るので、しっかり島根で結果を残したい」と意気込む。

 島根は昨季西地区2位で、球団として初めてチャンピオンシップ(CS)に進出した。最後は沖縄アリーナでキングスとセミファイナルを行い、0勝2敗でシーズンを終えたが、リーグに大きなインパクトを残した。躍進を支えたポイントガード(PG)の安藤誓哉やペリン・ビュフォードら多くの主力選手が契約を継続しており、来季はさらなる高みを目指す。

 津山選手はPGとシューティングガードを兼ねた「コンボガード」としての能力も高いため「安藤選手とのツーガードをイメージしています。ファイナル進出を目標に頑張ります」と力強く語った。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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