DOKUTOKU460 沖縄を誇るアーティスト、今後の海外展開は?

 

 展示会を機に瞬く間に海外への周知が広がり、城間さんの海外展開の道は切り開かれた。城間さんが自身のキャラクターの魅力を海外のバイヤーに尋ねてみたところ、こんな声が返ってきたそうだ。

 「まず“どこのどんな人が作ったのかが分からない作風がいい”と言われました。どこの国か、男性なのか女性なのか、年齢は何歳なのかも全く分からない。これはとっても凄いことで、国境を超えやすく、また宗教などの壁も超えていきやすいのだと教えてくれました」

キャラクター業界のある先輩の助言

BUDOG

 城間さんの作品は、何者が作ったかわからないことと、デザイン業界に精通する人からは“黄金比”と言われるほど絶妙な崩し感が魅力だが、実は6年前までは作風がまったく違っていたという。

 「ある日、ゲーム会社で活躍されている大先輩と飲んでいたときに『城間さんの作品は完璧だ』と言われたんですよ。僕は素直に『ありがとうございます』と言ったんですけど『褒めてないよ』と返ってきました。そして『完璧なものは手に取りにくい』『あなたの作品は男性的だから、料理やガーデニングをして女性の感覚を身につけなさい』とアドバイスをいただいたんです。その言葉が僕には衝撃でした」

 当時の衝撃を「頭でバーンと殴られたような気分だった」と城間さんは話す。そしてその衝撃を糧に試行錯誤を繰り返し、城間さんは自身に「黄金ルール」を作った。それは「自身の100点まで一旦仕上げ、それを後意図的に15くらい崩し、最終的には85点くらいで世に出す」というルールだ。

 100点まで作り込んだデザインを15点分崩すのはなかなか勇気がいる行動に思えるが、そこから打率が一気に上がったのだという。そのきっかけがあったからこそ、海外にも認められる「DOKUTOKU460ブランド」が完成した。

コロナ禍も影響しない、キャラクター業界の海外展開

インスピレーションを高めるため、あらゆるジャンルのキャラクターデザインがオフィスに敷き詰められている

 城間さんは現在、いくつかの海外企業とライセンス契約を結んでいる。BUDOGとbitter melon(ビターメロン)は北京(それぞれ別企業)、RED BOOTSは上海が現在進行中だ。

 契約の種類には独占契約(商品の取扱を独占させる契約)やライセンス契約(ブランド製品の販売や製造を許可する契約)など様々あるが、いずれも新型コロナウイルスの影響は特にないという。

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