遠山光一郎の「沖縄VSアジア国際都市」 1:=人口、経済規模=

 

 シンガポールに視察などで来られる沖縄の方々が口々に言うことがある。

 「同じ島で資源も無く、人口も少ないシンガポールは沖縄とよく似ている。沖縄も努力すればシンガポールのような国際経済観光都市になれるはずである」

 本当にそうなのであろうか。私は1994年に留学のためにシンガポールに来てから3年間のベトナム駐在を含め、現在まで27年間以上東南アジアで暮らしており、2010年から2015年までの5年間は沖縄県シンガポール委託駐在員として沖縄物産のプロモーションや沖縄への観光インバウンド誘致、チャーター便や定期直行便就航の為の調整のお手伝いをしてきた。また、シンガポールを拠点にタイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、カンボジアなどほとんどのアセアン諸国や中国にも出張などで行く機会が多くある。
 この経験を通して、アジアのウチナーンチュの目で見て感じた、沖縄とアジアの国際都市との比較、何か劣っていて、何が優れているのか。沖縄の国際都市への道はどの様に歩むべきなのか、アジアの国際都市のどの部分を参考にするべきかなどを、このコーナーで各分野を比較してレポートしていきたい。

人口の社会増が著しいアジアの国際都市

 第一回目は人口について考えてみたい。
 シンガポールは人口が少ない都市国家である。シンガポールの人口は少ないと言っても約564万人であり(うちシンガポール人・永住者は399万人)中華系74%,マレー系14%,インド系9%の多民族で構成されている。シンガポールがライバル視している同じ国際都市、香港は約750万人である。中国の大都市や東南アジアの大都市も、いずれも約1000万人クラスの人口があることを考えるとそれほど人口は多くはない。

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