遠山光一郎の「沖縄VSアジア国際都市」 1:=人口、経済規模=
- 2021/4/16
- 経済
一方、沖縄はどうであろう。沖縄は日本国内では出生率も高く人口が増加していると言っても約146万人でシンガポールの約4分の1の人口であり、規模の経済としてやはり少ない。沖縄は人口増加率は日本国内だと高いかもしれないが、他のアジア国際都市とは比較にならない。
アジアの他の都市でも経済発展とともに周辺地域から、都市部への人口移動で人口は急激に増えている。シンガポールの人口は私が最初に訪れた1994年は約380万人であった。
シンガポールの少子化は日本と同じくらい深刻であり、自然増ではない。シンガポールの人口増加は基本アジア、東南アジアからの移民が基本となっている。シンガポールの発展はアジア諸国でも有名で、シンガポールで働きたいという方々はアジアで非常に多い。シンガポールに移住したいという申請をハードルを低くし受け入れれば、すぐに1000万人の人口になると言われているが、シンガポール政府は自国民の雇用を守る為、また国民への快適な生活空間提供を人口増加より優先しており、移民の受け入れを住居、道路、地下鉄路線などの都市開発の準備とともに増加させていく計画で、スピードはそれほど重視しておらず人口白書で2030年までに人口690万人まで増加させる計画をしている。
桁違いの出張者数
人口にプラスして観光客流入を考えるとシンガポールの観光客は2019年で約1800万人、沖縄は初の1000万人台になり、沖縄も多いといえる。
シンガポールと沖縄で桁違いに違うのは出張者の数である。出張者の数は定期便就航交渉の時もネックになる。エアラインの定期便就航交渉時にいつも問題にされていたのが、出張者が利用するビジネスクラス利用率予想が沖縄路線は低いと考えられてしまうことである。