遠山光一郎の「沖縄VSアジア国際都市」 1:=人口、経済規模=
- 2021/4/16
- 経済
人口増とリンクした都市開発を
私は沖縄も人口を増やすべきだと断言しているわけではない。規模の経済を考えるなら、人口は多いほうがいいが、シンガポールでは生活の快適さ、自然との共存、シンガポーリアンとしてのアイデンティティーなどを重視しており、決して経済だけで政策を決めていないところは大変好感が持てる点である。
沖縄もある程度の独自市場を作るためには人口増加が必要だと思うが、自然増では無理がありその点をどのように補う必要があるか、超高齢化社会を迎える日本全体の問題であると思う。移民を考えても、異文化の方々と暮らすための国際コニュニケーションはできるのか、住居は高騰しないか受け入れ体制は十分か、十分な職は提供できるかなど考えることは多い。
いずれにせよ、人口増加させるには快適に暮らすための都市開発、交通移動手段確保を同時に進める必要があると思う。基地跡地開発や鉄道開発なども同時に検討して計画的にリンクして進める必要があるのではないだろうか。もしくは人口は少なくても、シンガポールや他の国際都市に対抗できるような、ユニークな経済圏や独自の強みとなる独特な領域やシステムを作り上げる必要があると思う。