市政継続か交代か 来年注目の3市長選
- 2020/11/23
- 政治
現職引退へ 新人対決のうるま
2005年に2市2町が合併して誕生したうるま市。来年4月の市長選は05年(無投票)、09年、13年(無投票)、17年に続き合併後5度目となる。現在3期目の自民系現職、島袋俊夫市長(68)は今年10月に、病気療養を理由に今期限りで市長職を退く意向を表明した。そのため、島袋氏の後継候補と、「オール沖縄」が擁立する候補との新人同士の選挙戦となる見込み。
島袋氏を支持してきたうるま市議らは、既に中村正人市議(55)を後継候補として擁立する方針を決めた。関係者によると、島袋氏も応諾しているという。中村氏はかつて、沖縄出身の下地幹郎衆院議員(59)=九州比例=のもとで地域政党「そうぞう」や維新に所属していたが、現在は下地氏とは袂を分かち活動している。
他方、「オール沖縄」側はうるま市出身で沖縄国際大の照屋寛之教授(68)に出馬を要請する考え。行政学や政治学が専門で、地元2紙にも頻繁に登場する論客だ。
4年前のうるま市長選ではオール沖縄から地元選出の県議が出馬したが、島袋氏に敗れる結果となった。今回も地元県議を含めて候補者を検討したが、県議会の与野党構成が伯仲しており、「(玉城知事を支える)与党県議は1人も欠かすことはできない」(ある県議)という事情も候補者選考に影を落としているとみられる。