沖縄市桑江市長に聞く 1万人収容沖縄アリーナ(下)
- 2020/10/23
- 政治
―1万人という数字についてはどのような理由がありましたか。
「5000人規模でしたらすでに沖縄コンベンションセンターがありますよね。それでしたら7000人や8000人と言わず1万人規模が望ましいのではと。公約作りの際には『1万人は多いのでは』との声もあって難航したのですが『思い切ってやらなきゃ』と。挑戦者として」
―市として国際文化観光都市をうたっているという点もやはり意識したのでしょうか。
「とても意識しました。『夢を与えること』というのは『可能性がある』ということですよ。(国内のみならず)海外の人も沖縄に来て観たくなるようなコンサートなどのイベントができます。アジアのアーティストが日本でコンサートしたいと考えた時に、例えば日本武道館で開催する前に沖縄アリーナでやって試金石にすることもありえるかと思います」
-これまで沖縄で経験できなかったイベントができるという期待感もあります。
「国内外の有名アーティストのコンサートを、沖縄の子どもたちが東京や福岡に行かずとも見ることができます。スポーツも関心が高まってきており、キングスを中心としたプロスポーツやバスケの世界大会が間近で見られるというのは相当な良い刺激になると思います・おととしからはバレーボールVリーグの常勝チーム・パナソニックパンサーズのサブホームタウンにもなっています。アリーナが出来たら年間4試合が組まれます」
-屋内全天候型という点はメリットが多そうです。
「台風を気にしなくていいですよね。屋外ではデメリットや不安がたくさんあります。2017年には豊見城市で予定していたAKB48選抜総選挙イベントが悪天候で中止になりました。あのようなことがなくなるという強みがあります。いろんなことが実現できる、という可能性があるわけです」
「こういう施設は全国的にも珍しいです。国のお力を借りて大きな予算を頂きました。手前味噌ですが私の熱意を建設業者の方にも理解して頂いて一生懸命造ってくれています。基本設計ができたあたりから『良い物ができるぞ』と関係者も話してくれました。(日本バスケットボール協会エグゼクティブアドバイザーの)川淵三郎さんにも『理想とするアリーナです』と言って頂きました」