沖縄市桑江市長に聞く 1万人収容沖縄アリーナ(下)

 

 2021年3月に落成予定を控える最大1万人が収容可能な沖縄市の「沖縄アリーナ」。沖縄市の桑江朝千夫市長が2014年の初当選の際に提唱したのが発端だった。どのような思いで沖縄に大規模アリーナの建設を構想し、どのような活用を見込んでいるのか。桑江市長に聞く。

■関連リンク
メディア初公開!建設現場内部へ 1万人収容沖縄アリーナ(上)

 -なぜ1万人規模の施設を構想したのでしょうか。

 「沖縄を訪れる観光客が(14年当時は)約700万人でした。どんどん右肩上がりで伸びていき、すぐに1000万人を越えるだろうと見ていました。その中で沖縄市は『通りすがりの街』でした。シャッター街の現状を打破しようと歴代の市長も一生懸命施策を打ってきましたが、20年かかっても変わることはありませんでした。県経済も観光客数も伸びていく中で、沖縄市は置いて行かれないようにはどうすればいいのか、何が足りないのかと考えました。エイサーや音楽など、文化的な魅力はあるにしても、実際に誘客につながっていないという現実があります。

 つまり、沖縄市は企業が進出して投資したいと思える環境に無かったのです。そういった環境をどのように作ればいいか。沖縄市には沖縄自動車道の出入り口が『沖縄北IC』『沖縄南IC』の2つもあって、交通アクセスに恵まれています。沖縄県自体がアジア圏内からとても近く、例えば台湾からは1時間ちょっと、香港からは数時間もあれば来ることができます。そこで、思い切ってコンサート会場を造ろうと。そういった発想からアリーナ構想が生まれました」

「当初はコンサート会場という想定でしたが、その構想にちょうど合致したのが、琉球ゴールデンキングスの存在でした。チームの人気も県民のバスケ熱も上がってきました。Bリーグでチームを持つためにはホームタウンが必要です。当時沖縄市はキングスのホームタウンではありませんでしたが、アリーナ構想とも絡めた結果、キングスが沖縄市をホームタウンとして宣言しました」

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2 3

関連記事

おすすめ記事

  1.  「このままでは、沖縄の貨物ハブに未来はない」  全日本空輸(ANA)の幹部…
  2.  9月25日、「ゆいレール」を運行する第三セクター「沖縄都市モノレール」は、3両編成の車両…
  3.  “沖縄の新たなエンターテインメント”を開拓すべく旗揚げから8年目を迎えた「琉球ドラゴンプ…
  4.  沖縄自動車道の沖縄南インターチェンジ近くに建設中の「沖縄アリーナ」。最大1万人収容可能な…
  5.  15世紀の琉球で誕生したともいわれる空手。県が掲げる「沖縄空手振興ビジョン」によると、世…

特集記事

  1.  「このままでは、沖縄の貨物ハブに未来はない」  全日本空輸(ANA)の幹部…
  2. 沖縄鉄軌道 沖縄ニュースネット
    「2019年度末に着工できるよう、取り組みを加速していく」  7年前、当時の仲井真弘…
  3.  沖縄自動車道の沖縄南インターチェンジ近くに建設中の「沖縄アリーナ」。最大1万人収容可能な…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ