機体主要部分引き揚げ 陸自ヘリ事故

 
引き上げられた機体をブルーシートで覆い停泊する民間の作業船=2日、宮古島の平良港

 陸上自衛隊の多用途ヘリコプターが宮古島周辺の海域で行方不明となった事故で2日、海底で発見されていた機体が民間の作業船により引き揚げられた。今後、陸自は機体から回収したフライトレコーダーなどを詳しく分析し、事故原因の究明を進める。

 機体を乗せた作業船は同日午後2時すぎに宮古島の平良港に到着。青いシートで覆われた機体のそばでは、自衛隊員や船舶の職員、市消防本部の職員らが慌ただしく動き回る様子が見られた。準備作業が済み次第、熊本県の八代港に向けて出港し、到着後は陸路で高遊原分屯地(熊本県)に移送するという。

 不明機は4月6日、第8師団の師団長ら10人を乗せて偵察飛行中のところ、伊良部島の北方約3キロの洋上でレーダーから消失。海底の地形が複雑なため捜索は難航したが、同13日夜に伊良部島の北方約6キロの海底で機体が発見されていた。これまでに、6人の死亡が確認されている。

6人目の隊員を収容し宮古島駐屯地へ向かう陸自の車列=1日、宮古島の平良港

 陸自によると、引き揚げたのは機体の主要部で、周辺に散乱していた破片も同時に回収したという。2日は、艦艇1隻と陸上280人態勢での捜索活動も行われた。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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