下地敏彦容疑者を収賄容疑で逮捕 前宮古島市長

 

 県警捜査2課は12日、前宮古島市長の下地敏彦容疑者(75)を収賄の容疑で逮捕したと発表した。陸上自衛隊宮古島駐屯地が建設された同市の千代田カントリークラブ(CC)について、駐屯地用地として国への売却が可能なるなど有利かつ便宜な取り計らいをし、謝礼として現金約650万円を受け取った疑い。

 捜査2課は同日、贈賄側として千代田CCの元社長、下地藤康容疑者(64)を逮捕している。下地敏彦容疑者は同日午後に沖縄警察署で、下地藤康容疑者は那覇警察署で逮捕された。県警は、2人の罪状認否について、捜査機関の活動に支障が出るとして明らかにしていない。 

 陸上自衛隊の宮古島配備計画は、2015年5月に防衛省が当時市長だった下地容疑者と面談し駐屯地の候補地として同市平良の旧大福牧場と同上野の千代田CCを示していた。

 同面談の以前に行われた沖縄防衛局と宮古島市の話し合いで、市側は配備地を分散型とすることを求め、候補地として千代田CCを提案した。市長だった下地容疑者は、当初は提案を否定したが、16年9月の市議会で同提案を認めている。

 捜査2課によると、下地容疑者は2018年5月24日ごろ、東京都内で千代田CCの当時社長だった下地容疑者から現金約650万円を受け取ったという。

 県警は、必要な捜査を実施し、逮捕の必要があると判断した。贈賄の動機については、今後の捜査で明らかにするとしつつ、「千代田CCが負債を抱えていたという事実は承知している」とした。当時市長だった下地容疑者からの防衛省等への働きかけの有無は捜査中のため公表できず、2人の関係性などについても捜査で明らかにしていくとしている。

 下地敏彦容疑者は、県宮古支庁長などを務め、2009年に宮古島市長に初当選。今年1月の市長選挙で4期目を目指して立候補するも落選している。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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