コロナとインフルエンザ同時流行 沖縄県
- 2023/1/13
- 新型コロナ・医療
沖縄県の池田竹州副知事は12日、県庁で臨時会見を開き、「県内では新型コロナとインフルエンザの同時流行が始まっている」と指摘して、感染対策の徹底を訴えた。同日、県は3年ぶりにインフルエンザ注意報を発令した。
県内では、新型コロナの新規陽性者数が先週には3日間連続して2000人を超えたほか、今週も11日は1800人を上回った。新型コロナ対応の病床使用率は、県全体で44.2%まで上昇し、警戒レベルが現状のレベル2「感染拡大初期」からレベル3「医療負荷増大期」へ引き上げられる目安の50%に近づきつつある。
池田副知事は会見で「対策が不十分なまま、新年会など会食や世代間交流などが繰り返され、感染が拡大した場合、要請内容の強化を検討することになる」と述べた。
また、池田副知事は「県民の皆さまは、新型コロナとインフル、両方のワクチン接種をお願いします。どちらも、ワクチンの数は十分にあります。接種主体の市町村も、希望する方が接種できるよう、引き続き体制整備をお願いします」と呼び掛けた。
このほか、医療機関の負担を軽減するため「軽症の方は、できるだけ検査キットによる自己検査で自宅療養するようお願いします。高齢者や妊婦、透析患者のほか、症状がつらく受診を希望する方は、発熱外来やかかりつけ医を受診してください」と促した。
県は日曜日や祝日の検査対応として、県医師会と協力して南風原町に「沖縄県小児等発熱軽症者抗原検査センター」を設置。15日、22日、29日の各日曜日に、午後5時から午後8時まで検査を行う。対象者は、37.5度以上の発熱がある軽症者のうち、新型コロナとインフルエンザの検査を求める中学生以下の小児。同行家族も、症状があれば利用可能となっている。
同検査センターについて、県は発熱コールセンター(電話番号098・866・2129)に受診先を相談した人に紹介するとしており、1日の対応可能人数は約100人という。
(記事・写真・図 宮古毎日新聞)