運航再開・新規路線続々 スターラックス航空の台北―那覇就航
- 2022/10/29
- 経済
台湾の新興航空会社「スターラックス航空」が10月28日から、1日1往復の週7便で那覇―台北路線の運航を開始した。当初は2020年7月に運行予定だったが、コロナ禍の影響で就航時期を見合わせていた。同日、那覇空港の国際線到着ロビーでは、スターラックス航空の代表者や台湾関係者、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の職員たちが拍手で到着した搭乗客を出迎えた。
「台北の乗り継ぎで沖縄から世界各地へ」
スターラックス便はエアバスA321neo型機で、座席数は188席(ビジネス8席、エコノミー180席)。同社は4年前に新しく設立されたフルサービスの会社で、台北と成田や関西、福岡を結ぶ路線が既に展開されている。新規就航記念式典では、第40代ミス沖縄がスターラックス航空日本支社長の謝亦勤(シャイーチン)氏に花束を手渡し、就航を祝った。
謝亦勤氏はあいさつで「待ちに待った那覇便を就航できて本当に嬉しいです。今後は台湾を中心とした国際ネットワークの拡大を図っていく予定で、北米やヨーロッパ、オセアニアへの展開も視野に入れています」とした上で、「近い将来、沖縄の皆さんには台北からの乗り継ぎで、世界各地に飛び立てることを期待してほしい」と述べた。
香港、台湾、韓国路線が年内に再開
10月に入り、政府の水際対策緩和を受けて国際線の運行再開が相次いでいる。10月16日には那覇―香港の「香港エクスプレス」が運行再開。25日までには那覇―台北路線で「タイガーエア台湾」と「中華航空」が同じく運航を再開している。
今回のスターラックス航空の新規就航を経て、来月17日には「ピーチアビエーション」の那覇―台北の運航が再開され、さらに翌月の12月1日には「大韓航空」「チェジュ航空」の2社が那覇―仁川路線を再び運航開始する予定だ。
OCVBは10~12月の入域観光客数見通しについて「旅行需要は回復基調が続き、観光需要喚起策によって国内客ではコロナ前とほぼ同じ水準まで回復する見込み」としている。10~11月は東京―沖縄線の需要が高くホテル稼働率も好調で、さらに修学旅行を中心とした団体旅行も回復傾向にあるという。
入域観光客数については10月が62万人、11月が63万人で、ともに2019年度(国内)と同様の水準になる見通しを発表している。